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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

夏安居の終わりに・・・半蔀のつづき

ワキの雲林院の僧が登場し、安居も終わったので花の供養をしようと述べます。

夏安居(ゲアンゴ)は陰暦の4月16日から7月15日までの90日間、僧侶が一カ所に定住し、集団生活をしながら修行することを言います。もともとはインドの雨季にあたる時期で、釈迦の時代からこの時期は遊行せず修行に励んだとか。
夏安居が終わる時が解夏(ゲゲ)。映画のおかげでこの解夏という言葉も少しだけ知られるようになりました。

さてワキ僧が花の供養をしていると、静かにシテ里の女が登場してきます。
ワキの工藤さんが小柄なせいか、シテの芳樹さんがとても大きく見えます。本田芳樹さんは金春流の重鎮 本田光洋師のご子息ですが、なかなかしっかりした芸風で、おそらくは小さいときからかなりの稽古をされてきたのではないか、と想像しています。
この日は、もしかして体調を悪くされていたのではないかと思うのですが、いささか謡の感じが普段と違った印象でした。

さて、登場したシテとワキの問答、シテが夕顔の花を供養したのを見て、ワキは「白き花のおのれひとり笑(エミ)の眉を開けたるは、如何なる花を立てけるぞ」と問います。
この笑の眉を開けたるというのは言い得て妙な表現ですね。
シテは、黄昏時に咲く花、夕顔であると答えます。ワキは女の名を問いますが、シテはそれには答えず、名乗らずとてもいずれ分かること、自分はこの夕顔の蔭よりやって来たのだと述べ、夕顔を残し立花の蔭に姿を消してしまいます。

ここで中入り。

前場は短く整理されていて、この夕顔を巡るシテとワキの問答に全体が凝縮されている感じです。
中入りではアイが登場し居語りで、光源氏と夕顔の話を述べ、ワキの僧に五条辺りへ行ってみることを勧めます。
さてワキが五条を訪ねる子細は明日につづきます。
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