能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

逆矛のつづき

シテ・ツレ橋掛りで向き合っての一声、ツレ二の句と謡って同吟「錦を張れる気色かな」で笛のアシライが入り、ツレは舞台に向かい松明を振りつつ先導する形で正中まで進みます。後からシテが続き常座へ、老人にしてはススッと軽やかな動きです。

シテは当社龍田の里に住んで久しい者、と謡い出しツレとの同吟で下歌、上歌と続けます。長月二十日あまり、紅葉の季節ながら闇の夜、瀧祭の夜祭りの夜であることが謡われます。
上歌の終わり「誓いも絶えぬ瀧祭 いただく神の手向けかな」でシテ・ツレ立ち位置を入替、シテが正中、ツレは松明を振りつつ目付に出ます。

この二人にワキが立って向き合い声をかけます。
ワキは火の光につてい問いかけ、宝山への道を教えてほしいと頼みます。これに対してシテは、これから夜祭りに参るところなので道案内をしようと言い、三人は立ち位置を変えて、シテが目付から作り物の山を見る形、ワキはワキ座から同様に山を見、ツレは笛座前に立って同じく山を見る形になります。

これがかの「宝山」かということですが、ワキは日本第一の宝の矛を納めた山はここかと問い直します。シテがこの山の謂われを語ることになり、クリ前の囃子で一同が立ち位置を変え、ワキ・ツレ・ワキツレがワキ座に並んで座し、シテは正中に着座して肩上げを下ろし、榊を扇に持ち替えます。

地謡のクリ、シテのサシ、さらにクセと続いてこの山の謂われが語られます。
当社は瀧祭の御神である。昔、七代に至って現れ給う(神)を、伊弉諾伊弉冉と号す。国常立の神が伊弉諾に託して仰るには、豊葦原千五百穐の国があり汝よく知るようにと天の御矛をお授けになった。伊弉諾伊弉冉の両神は天の浮橋に佇んで、この御矛を海中にさし下ろされたことから天の逆矛と名付けられ、今の世に至るまでの宝となったのである。
瀧祭の明神がこの矛を預かり、この山に納めて宝の山と号した。瀧祭の神の社はいずこかと問えば、それは龍田山、紅葉の名所でもある。よくよく敬うようにと、語る形での謡です。
さてこのつづきはまた明日に
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