能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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逆矛さらにつづき

古事記のはじめには、天地の発けし時に天之御中主神を始め五柱の別天津神が現れたと書かれています。続いて国之常立神、豊雲野神の独神二柱、その後は二神ずつが現れ七代目に伊邪那岐、伊邪那美の両神が現れたとされます。(伊弉諾伊弉冉は日本書紀の表記)
記紀神話では、伊弉諾伊弉冉の両神が天沼矛で混沌とした大地をかき回し、引き上げた矛の先から落ちる雫がオノゴロ島となり、ここに両神が下りて国生みをしたとされています。その矛がこの曲の主題です。

ロンギの謡、宝の御矛を見せて欲しいというワキの求めに、シテは自らが瀧祭の神であると明かし夜に紛れて姿を消した、と中入になります。
シテの謡の後、地謡になると後見が榊の枝を再び持ち出して扇と代え、シテは榊を持って立ち上がります。ワキを向いて「瀧祭の神は我なりと」自ら明かす形。「木綿四手を靡かし」と正面に向かってサシ込み開キ、左右から右へ回って常座に一度立ち、あらためて作り物に中入りします。ツレはシテの中入を待って橋掛りから退場です。

ワキが「いかに誰かある」と声をかけ、ワキツレに所の者を呼んでくるようにと命じます。アイがワキツレに従って登場しワキとの問答。天の逆矛の子細を詳しく語るようにと求められて間語りになります。

当社、龍田の明神はナガトベの命と申し奉る武人にて、天の逆矛を守る方であると語り始めます。「ナガトベノミコト」と聞いたように思うのですが、龍田大社の祭神、天御柱命・国御柱命の両神は風の神とされ、男神である天御柱命は級長津彦命(しなつひこのみこと)別名を級長戸辺命(しなとべのみこと)というとされていることから、この神のことであろうかと思います。
間語りではさらに、この山を宝山というのは、伊弉諾伊弉冉の国生みの際に使われた矛を収めたからで、それによりこの山を矛山というのだと続けます。国生みの様子も、最初に淡路島、紀ノ國、日向、伊勢、志摩などと語られますが、記紀神話とはいささか違う様子です。
ともかくも木火土金水の五行の神が、はじめに木火土が伊弉諾と現れ、金水の精が伊弉冉と現れたのだと語り、当社はその御矛の守りの地であると語って退場します。
このつづきはまた明日に
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