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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

水無月祓をめぐって

鑑賞記そのものは一昨日の分までで終わりですが、この一曲、私としてはとても良い印象でした。長年、見よう見ようと思っていて縁がなかったからかもしれませんが・・・

銕仙会の恒例として、終演後に簡単な解説がありまして、今回は鵜澤久さんがお話をされました。大意としては、この曲はおそらく「夏越の祓・・・茅の輪くぐりを見せよう」というのが主題だろうということでした。
私もそうだろうなあと思って拝見しました。生き別れになった男女の再会ものというテーマではあるのですが、どうも能の作りとして、描き方としては、物狂いからの再会というよりも、下鴨神社の夏越の祓神事を舞台にかけて、貴人に見せようという方が強いような感じがします。

もちろん、物狂いからの再会は大事なところではありますし、これをどう見せるかは演者としても考えるところだろうと思います。光さんも心を込めて演じているのが感じられたところです。しかし同時に、その愛情劇のあたりはあまり出過ぎない方が、能としては良さそうだな、とも感じられた一番でした。
様々な演じ方がありそうな一曲です。

ところで水無月祓、夏越の祓の茅の輪くぐりは各所の神社でも見られます。その謂われは曲中でも語られていますが、旧暦の六月、水無月の晦日に行われる神事で、年初からの半年間の罪や穢れを払い落とすという意味のようです。
水無月をなぜ水無月というのかには、様々な説があり、梅雨明けの雨の少ない時期だから水無月というとも、逆に雨が多いので「水な月」が変じたとも、様々に言われます。
というのも水無月を新暦に当てはめると6月下旬からのこともあれば、7月中旬からのこともあり、微妙な時期だからなのでしょう。
とは言え、いずれにしても夏の京都は本当に暑く、昔は夏場にバタバタと人が亡くなったらしい。ここで穢れを落としておいて、無事に夏が乗り切れますようにと、おそらくそんな心だったのではないかと想像しています。
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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