能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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遊行柳さらにつづき

シテはワキを向き、これこそ昔の街道だと言い、ワキと向き合う形で古塚の上の、朽木の柳を示します。
ワキは柳を眺める風でその有様を口にし、その謂われをシテ老人に問います。

シテは鳥羽院の北面の武士だった佐藤兵衛憲清が出家して西行と名乗り、この国に下った際、水無月半ばのある日に川岸の木の下に暫し立ち寄り、一首の歌を詠ったことを語ります。ワキはその歌に興味を示し、地謡の上歌。
西行の歌は新古今にあり「道の辺に清水流るる柳陰 しばしとてこそ立ちどまりつれ」ですが、地謡はこの上の句を繰り返した後「暫しとてこそ立ちとまり」とし、さらに「涼みとる言の葉の 末の世々までも 残る老木は懐かしや」と続けます。

シテはワキに向かって少し出ると、大小前から正中へ出て立ち止まり、一足出して腰を下ろします。杖を置くとワキと向き合う形で「御十念を賜はり」と合掌。「御前を立つと見えつるが」と正へ直して杖を取り、立ち上がってワキ正側を小さく回ると「古塚に寄るかと見えて」と作り物の横に立って正面を向き、杖捨ててタラタラと下がって一度、心を込めるように動きを止め、あらためて「失せにけり」と塚に中入りしました。

シテの中入で長上下のアイが立ち、常座で「このあたりに住まいする者」と名乗ると、久しくどこへも出かけなかったので古塚のあたりに行き、行き来の旅人を見て心を慰めようと言ってワキ正に出て、ワキの姿に気づきます。

ワキとアイの問答になり、アイは正中に着座して朽木の柳の謂われを語り出します。
この朽木の柳は、人皇七十四代鳥羽院の北面、俵藤太秀郷より八代、佐藤憲清出家して西行、諸国を廻るが陸奥に下向の際に、水無月の中、この川下からこのあたりを見ると川に沿って朽木の柳がある気色が、さも涼しげに見えた。ここまで来てみると真に涼しく、暫く休んだ後歌を詠んだが、この歌が新古今に入っていると聞いている。
この柳は、古塚の柳といって名木のように申し伝えているが、昔はこの新しい道ではなく、川下の少し離れたところにあったと言うが、陸奥へ御下向の時もあの古道を通ったと聞いている・・・などと語ります。
その後、型通りに最前の老人は朽木の柳の精であろうということになり、アイがワキ僧に供養を勧めて退場し、ワキの待謡となります。
このつづきはまた明日に
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