能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

頼政のつづき

シテはワキに平等院を御覧になったことがあるかと問いますが、見たことが無いというワキの答えに「此方へ御入り候へ」と斜めに二、三足出て正面を向き、ワキに「これこそ平等院」と示します。
ワキは目付柱あたりを見やると、ふと気づいた風で「またこれなる芝を見れば 扇の如く取り残されて」と、芝が扇の形に刈り残されていることを述べます。シテ・ワキのやりとりはなかなかに趣き深い雰囲気です。

シテは、源三位頼政が合戦に負けて、この地に扇を敷き自害して果てたことから扇の形に芝を残しているのだと語り「今に扇の芝と申し候」と前の方、芝のあたりを見込む風情。
これを聞きワキは「痛はしや さしも文武に名を得し人なれども・・・」と謡いつつ、下居して頼政を弔う風に合掌します。シテも思いを込める風で、その戦の月も日も今日にあたっていると伝え、ワキは驚いて問い返します。
シテが謡い、地謡が続けて頼政の幽霊が現れたことを仄めかし、シテは三、四足ほど目付方に進んでワキに向き直ると、開キ、正面に直してから小さく舞台を廻り、常座で正面に向き直ると、あらためて橋掛りに向かい中入となりました。

シテが幕に入ると間狂言は宇治の里に住まいする者、長上下にて進み出て常座で名乗り「今日は志す日にて候間、平等院に参ろうと存ずる」と言って角に出、僧侶がいることに気づいて型通りの問答となります。
ワキが尋ねたいことがあると言い、これまた型通りのやり取りの後、アイは正中に着座して頼政最後の子細を語り出します。

まず、この宮軍(ミヤイクサ)の起こりとして、頼政の嫡子伊豆守仲綱が飼っていた名馬「木の下」を平の宗盛が所望した一件が語られます。この話は平家物語にも見えますが、仲綱が馬を惜しみ田舎へ送ったと謀ったものの、宗盛の近習が馬を見かけ、宗盛は重ねて馬を差し出すように命じます。
仲綱はこの経緯を頼政に話し馬を惜しむ気持を述べますが、頼政はそんなに欲しがるものは献上した方が良いと諭し、仲綱は歌を添え「木の下」を宗盛に献上します。
しかし宗盛は仲綱の馬を惜しむ気持に怒り、馬の鬣を切って仲綱との焼き印を押し、人前で馬を「仲綱」と呼んで痛めつけます。
これで治まらないのは頼政父子ということになりますが、このつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1949-e99aee9b

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-06 | »
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。