能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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頼政さらにさらにつづき

都を忍び出て三井寺さして落ちて行ったとの謡からクセ。床几に腰を下ろしたままでの仕方が見せ所になっていきます。

地謡が平家の反撃を謡うに合わせ「山科の里近き 木幡の関を」と幕方を見やって右手を伸べ、宇治の河橋を渡って大和路をさして急ぐところ、宮が六度まで落馬されたとの謡では下を見やり、直して扇を広げると「宇治橋の中の間 引きはなし」と腰を下ろしたまま雲扇、両手を前に出し扇をかざす形に持った右手を左手に被せたところから引き分けて、遠くを見やる・・・喜多流だとカザシヒラキと言ったでしょうか。いつぞやの金春流本田光洋さんは、ここで一度立ち上がり橋板をはがす所作を見せましたが、喜多流では両手を引き開くことで橋板を引き離す象徴的な表現とするようです。

平家の軍勢が押し寄せたものの、橋が引かれており水が高くさすがの難所であるところ、田原の又太郎忠綱が、三百余騎を率いて「くつばみを揃へ河水に 少しもためらはず」と六拍子、踏み返して正へサシ、幕方を見て手を打ち合わせると四拍子。「ざつざつと 打ち入れて」と両手でざっと水を左右に掻き分けるような所作を見せます。

シテは「忠綱 兵を下知していはく」と謡い、続く地謡に、扇を前に出して水底を見るように下を見込んだり、六拍子、七つ拍子と拍子を踏んだりした後「をめいてあがれば」平家の勢が河から上がった様子に合わせるように立ち上がり、正へ出ます。
しかし「我ながら踏みもためず 半町ばかり覚へずしさって」と大小前まで下がり、後ろを向いて太刀を抜くと「ここを最期と戦うたり」とワキ正へ出て一討ち。角に出ると角トリして舞台を廻り、大小前に戻ります。

「是までと思ひて」と太刀差し出して見込んだ後、これを落とし扇を右手にとって正中へ。「是なる芝の上に」と扇をおくと着座して扇を閉じ「さすが名を得し其身とて」と扇を手許に引き寄せて自害した風を見せます。

「埋木の 花さく事も なかりしに 身のなるはては あはれなりけり」これは頼政の辞世ですが、この一首をシテが謡い、地謡で立ち上がると常座から大小前、さらに正先に扇をかざしてから置き、常座に戻ると「帰るとて失せにけり」と一つ拍子を踏んで袖を被いて下居。立ち上がって留となりました。
(78分:当日の上演時間を記しておきます)
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