能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

狐塚 三宅近成(喜多流十月自主公演)

和泉流 喜多六平太記念能楽堂 2013.10.27
 シテ 三宅近成
  アド 高澤祐介 三宅右矩

狐塚は過去2回ほどブログで鑑賞記を書きました。20年4月の三宅右近さんのシテによる上演(鑑賞記初日月リンク)と、24年8月の山本泰太郎さんのシテによる、こちらは小唄入りの小書付の上演(鑑賞記初日月リンク)です。

以前の記事にも書きましたが、この曲、和泉流と大藏流では微妙な違いがあり、和泉流では太郎冠者一人が狐塚に出かけ、後から見回りに来た次郎冠者と主人を縛ってしまうという展開。一方、大藏流では、太郎冠者と次郎冠者の二人が狐塚に遣わされ、見回りに来た主人を二人して縛ってしまうという形になっています。

今回は右近さんのご子息近成さんのシテですし、記録を見返しても特に演出上で変わるところはありませんでした。とは言え、右近さんのシテの時はアド主人が近成さん、小アド次郎冠者が前田晃一さんでしたが、配役が変わると微妙に雰囲気も違ってきます。

高澤さんの主人、ちょっと偉そうで、それでいてまんまと太郎冠者に縛られてしまう、なかなかに味わいある人物でした。
シテ太郎冠者に狐塚に行くように命じると、鳴子を渡して「昼の間は鳥を追おうず 夜になったら猪、狼が出ようず 心して追え」と、臆病な太郎冠者に余計なことを言ってしまうあたり、それらしい雰囲気だったように思います。

太郎冠者を見舞いにやって来る次郎冠者、主人が、暗い中で見えないというのを、太郎冠者が声を頼りに来れば良いと言って導き「どっちじゃ どっちじゃ」「こっちじゃ こっちじゃ」と言い合いながら、囃子物のように動き回るのも、なかなかに楽しい一曲でした。
(24分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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