能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

梅枝さらにつづき

シテ、ワキが正面に向き直り鞨鼓台が出されたところで、舞台上は室内という次第。このあたりが、能の場面展開の面白さでもあります。

ワキはシテに声をかけ、飾った太鼓と舞の衣装がどういう子細のものか不審だと問います。シテはある人の形見と告げ、それにつき哀れな物語があるので語って聞かせようと言って、語りになります。

シテの語。
昔、天王寺に浅間という楽人がおり、住吉には富士という楽人がいた。二人は内裏の管弦の役者を争って都に上ったが、富士が役を賜った。
浅間はこれを不満に思い、富士を討ってしまった。その後、富士の妻が夫の死を悼み、常々は太鼓を打って慰めていたが、それも終には亡くなってしまった。どうか弔ってやっていただきたい。

ワキはこれを聞いて、その昔の富士の妻に所縁の人かと問いかけますが、シテは遠い昔話とて所縁ではないと言いつつ泣く様子。ワキはなおも不審を感じ、何故、形見の太鼓形見の衣がここにあるのかと問います。シテは、太鼓の主は昔の人となってしまったけれども、太鼓は朽ちずに苔むして残っていると謡い、地謡に。
シテは地謡の二句目で立ち上がり、常座を向いて歩み出しますが「また立ち帰る執心を」と左手を差し出すように振り返り、正中まで出て開キ、あらためて常座に進んで中入となりました。

シテが幕に入ると、後見の内田安信さんが鞨鼓台に寄って懸けてあった舞衣を外し、切戸口から退場。代わってアイ前田晃一さんが長上下で登場して、常座で住吉の里に住まいする者と名乗ります。
型通りにワキとの問答になり、正中に座して富士、浅間のことを語り出します。

人皇九十四代、花園の院の御宇。天下のご祈祷のため七日の管弦講を催すこととなり、伶人の浅間が召されて都に上った。しかし住吉の伶人富士も罷り出て、浅間と富士が役を争ったが、結局、浅間は召し出されず富士が召されて役を仰せつけられた。
浅間はこれを無念に思って恨み、夜更けに富士の家に忍び込んで富士を討ってしまった。富士の妻は夫との別れを悲しんで、明け暮れ、夫の装束を着、太鼓を打って夫を偲んでいたが、程なく亡くなってしまった。
ところで音楽というのは目出度い事柄であり、天照大神が岩戸に閉じ籠もった時も、天鈿女命が楽を謡われたので、神がこれを喜んで岩戸を出られた。今に四方の国が明らかなのもこの故のことである。
など語り、その後は常の如くワキとのやり取りとなって、ワキに弔いを勧めて退場します。
さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1959-8fcd6c9e

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-10 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。