能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

巻絹もう一日のつづき

何度か書いてきたように、神楽は通常では本来の神楽の部分を舞った後、御幣を中啓に持ち替えて神舞に準ずる舞を続けます。これが直りで、観世流ではカカリ、初段、二段と神楽で舞って、三段、四段を神舞の二段、三段で舞うのが通例といって良いと思います。
この日の神楽は直りのある通常の形でしたが、なんと言えば良いのか、うまく言葉が出てきませんが、ともかく素敵な舞でした。

中ノ舞などのいわゆる呂中干の舞では、上掛の観世・宝生ではカカリから初段、二段と進み四段までの五つの節で五段とするのが基本の形。下掛はカカリの後を初段から五段まで舞い、六つの節で五段とするのが基本です。なぜか、略して三段にするときは上掛、下掛ともカカリから初段、二段、三段までの四節で舞います。
ここから先は確認していないので「多分そうだろう」という話になってしまうのですが、呂中干の舞とは別系統になる神楽も、上掛では五節五段、下掛は六節五段が基本らしく、上に書いたように三段、四段で神舞の二段、三段を舞うのは上掛の形。下掛では直りありの場合は、カカリ、初段、二段と神楽を舞った後、三段から神舞の形になり、三段、四段、五段まで神舞の部分が三段あるらしいのですね。

ただしこれまで鑑賞記に書いた四番のうち、金剛流工藤さんと喜多流友枝さんが下掛なわけですが、いずれも総神楽の形でして直りがありませんでした。
そう言えば、その前の観世流の二番も、神楽留の小書では二段の神楽のところまでで舞上げになってしまうし、諸神楽の小書は総神楽の形で全部を神楽で舞いますから、直りのある巻絹を取り上げるのは初めてですね。

さて舞台の方は、どうかこのまま舞が続いて欲しい・・・と思う内に神楽舞上げとなり、地謡でサシ込み開キ扇を閉じて幣を受け取り、常座で正面を向いてイロヱ。
その後は仕舞でも良く取り上げられる「証誠殿は阿弥陀如来」からの謡い舞いとなり、幣を振りつつ神憑りの舞になりますが「神はあがらせ給ふと云ひ捨つる」で幣を後ろに投げ、神が離れた態で留となりました。

繰り返すようですが、舞台を観て良いの悪いのという感想は基本的に書かない様にしています。良い悪いは個人の感覚の部分が大きいと思うからですが、ついついこの日の舞台は良かったと、珍しく書く気になりました。
(70分:当日の上演時間を記しておきます)
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