能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

年末近くに・・・3

学生能の話を少しだけ。

今年、卒業以来何十年か振りで、大学のサークルの自演会を観てきました。
自演会では、仕舞や舞囃子だけでなく学生能を演じるのが恒例で、私自身も大昔にシテを勤めました。シテ、ワキはもちろん、囃子方も学生が勤めることになっていて、私は2年、3年の時は笛方として出演しています。

今回、現役の皆さんの演能を観ていて、この「全部学生で演じる」というのは本当にスゴいことなんだと、あらためて気付きました。当時も先生は「囃子まで学生の手でやるというのが重要」と仰っていましたが、その意味が今になって腑に落ちたように感じています。
さすがに地頭は先生なり、プロのお弟子さんなりにお願いしていましたが、それ以外を学生で固めるというのはかなり厳しいものです。

通常、素人会などで能を演じるとすれば、素人のお弟子さんはシテのみで、ワキ、囃子、地謡すべてプロが固めるのが普通でしょう。囃子方の会であれば、素人のお弟子さんが小鼓なり、大鼓なりを打ち、それ以外の楽器や、シテ、ワキ、地謡などはプロが固めるということになりそうです。
こうした形であれば、曲の位など、仮に素人のお弟子さんがうまくできなくても回りがサポートできます。

しかしこのサークルの学生能の形だと、誰かのサポートを期待して・・・という訳にはいきません。ともかく、みんなが能を作り上げるんだという意識をもって自発的に取り組まないと一曲にならないわけです。
その意義がようやくわかったような気がした、今回の自演会でした。

所詮、素人の芸ですから、技量の善し悪しはある意味問うても仕方ないところです。
それよりも、学生達がなんとか自分のパートを勤めながら一曲を構成していこうとすること自体に、感動を覚えたところです。
ああ、私自身、素晴らしい経験をさせてもらっていたんだなあ・・・としみじみ思った一日でした。
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