能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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碇潜のつづき

舞台は先ず次第の囃子。
無地熨斗目着流しに茶の水衣、角帽子のワキ旅僧が登場して次第の謡。正面に向き直って名乗り。ここでは以前の鑑賞記にも書いた通り「平家の一門が長門で果てた」との一節は無く、単なる「西国行脚の僧」と名乗ります。このあたりは当然ながら下掛の謡本の通りです。続いて道行。

ワキが「早鞆の浦に着きにけり」と謡い納めて着きゼリフ。「心静かに一見せばやと思ひ候」と云ってワキ座に着座すると一声の囃子です。

後見が登場して舞台上に三艘の舟を並べます。一艘は本幕から二艘は切戸口から持ち出し、本幕から持ち出した舟を正中にして、三艘を目付柱に近い方から、笛座にかけて並べた形です。
安芸太郎の浅見慈一さんが先に立ち、シテ、最後に安芸次郎の長山桂三さんが、いずれも着流しに褸の水衣、腰蓑を着け右手に棹を持って登場。シテは尉の形ですが、ツレ二人は若い男で着付けは無地熨斗目。舞台に進んで太郎が角の舟、シテが中央の舟、次郎が笛座寄りの舟に乗り込んで、シテの謡になります。

ここで謡われるシテの詞章は現在の謡本にはありません。金剛流も常の形ではこの謡はなくて直ぐに「磯千鳥・・・」の謡になりますが、前場に子方を出す演出をとる際には、このシテの謡が謡われるようです。このあたりの異同は後ほどあらためて・・・。
ともかくもシテの謡の後、シテツレ三人で「磯千鳥 友呼び交はす声すなり」と謡い、シテ「海士の子供も」三人「心せよ」と謡って舟漕ぐ形となります。

ワキが立ち上がって「なうなうあの舟に便船し候はん」と声をかけます。謡本では、シテが船賃を問い、ワキが船賃は持っていないと答えると、シテの「門司赤間や波風の・・・」に続きますが、今回はこのやり取りが複雑で、シテが船賃を問いワキが持っていないと答えるまでは一緒ですが、その後、ワキが安芸太郎、安芸次郎、シテ尉の三人にそれぞれ船賃はなくても乗せてくれるようにと問いかけ、これを三人がそれぞれに拒むというやり取りが入ります。
三人が拒んでシテの謡「門司赤間や波風の」になりますが、このつづきはまた明日に
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