能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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碇潜さらにつづき

シテの謡で「無道心なる僧」と云われたワキは、「無縁の僧から船賃を取ろうと思う人こそ無道心」とやり返し、シテは話を転じて首に懸けたものは何かと問いかけます。

詞章通りなら首から下げた経巻を示すところでしょうけれども、ここは懐から巻物を出して右手に持ち「これは一乗妙典なり おん望みあらば読誦せん」とワキが答えます。ツレが「さては御僧の読誦をわれらが船賃にて」と謡い、ワキ「今この船に法の道」シテツレ三人「いざ聴聞せん・・・」で一同が着座し、ワキが巻物を広げて「妙法蓮華経・・・」と読誦する形です。

シテ「こは渡りに船・・・」と三人合掌します。地謡でワキは巻物を巻いて懐に入れ、一同立ち上がると、中央に置かれたシテの舟の前側にワキが下居し、乗船した形となります。
「げにや洩らさじの誓ひの船に・・・」あたりでシテは舟漕ぐ形で揚げ幕からワキ正あたりを見回し、正面に直して地謡の終わり。シテが舟が着いたと声をかけ、ワキが答えて舟を下りた様子でワキ座に立ちます。

ワキは「思ひもよらぬ所望」と云いつつ、源平の軍物語を聞かせて欲しいと求め、シテが答えて一同着座。シテの語となります。
語の詞章は微妙に謡本とは違っていますが、要は能登の守教経が奮戦しているところに、知盛から「然るべき者」と戦うようにと使者が来たため、敵の大将九郎判官(義経)を探して判官の船に乗り移った。判官が味方の船に飛び乗って逃れたので、教経は腹を立て長刀を捨てて立っていた。と、シテとツレ二人の掛け合いの形で謡が進みます。
シテは下居して語る形ですが「教経はせん方もなく」で立ち上がり「長刀投げ捨て」あたりから拍子を踏んで怒る様を見せます。

三人が「かかりけるところに」と謡って地謡。ツレ二人も立ち上がり「安芸の太郎同じき次郎」とシテに向かって棹を構えて戦う形を見せます。
「彼らを掴んで引き寄せて」の謡で二人が中の舟移り、シテがツレ二人を抱え込む形になると「左右の脇に挟んで波の底に沈みけり」で三人が舟から飛んで出て沈み込みます。
笛の音で静かに立ち上がるとそのまま橋掛りに進み、二ノ松から一ノ松にかけて三人が並びます。謡本にあるシテの「さてこそ人々の」はワキが謡い、地謡「幽霊ぞとは・・・」であらためて三人は歩み出して中入となりました。
出した時と同様、シテの舟は本幕から、ツレの舟は切戸口から下げて、アイの出になりましたが、このつづきはまた明日に
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