能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

白楽天 高梨良一(東京観世会)

観世流 観世能楽堂 2013.11.23
 シテ 高梨良一、ツレ 北浪貴裕
  ワキ 殿田謙吉、アイ 野村扇丞
   大鼓 柿原崇志、小鼓 大倉源次郎
   笛 一噌庸二、太鼓 観世元伯

この白楽天という曲、脇能の一曲ですがいささか珍しい作りの曲です。
まず曲想が変わっていまして、日本の智慧を計ろうとやって来た唐の詩人白楽天を、漁翁に身をやつした住吉明神が問答の末に追い返すという、まず他曲にはない展開となっています。

さらに、ワキがその白楽天であること。
一般に脇能のワキは大臣ワキと言われるように、時の帝の臣下や然るべき神社の神官であるのが普通です。
登場に際しては真ノ次第が奏されますが、翁付の形で演じられるときは音取置鼓で出る開口という形になります。以前の鑑賞記にもこのあたりの記載がありますので、あわせて参照いただければと思います。(翁付老松の鑑賞記月リンク

一方この曲では、唐からやって来て追い返される白居易がワキという設定のため、観世流では半開口という独特の形式を取ります。音取置鼓で出たワキが名乗りを上げる形です。
この曲では翁付でなくともこの特殊な形をとりますが、下掛三流では他の脇能同様に真ノ次第で出る形としています。
このため金春、金剛、喜多の謡本にはまずワキの次第「舟漕出て日の本の 舟漕出て日の本の そなたの国を尋ねん」があり、これに続いてワキの名乗りとなります。
観世では舞台の様子としてこの後書きますように、先ずワキの名乗りがあり、その後に次第が謡われる形です。なお宝生流は現行曲としていません。

さてその舞台の様子は明日につづきます
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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