能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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白楽天さらにつづき

ワキは「小船一艘浮かめり」とシテの乗る舟を認めた風で「日本の者か」と問いかけます。シテは漁翁の姿ながら、ワキへの返事に「御身は唐の白楽天にてましますな」と、いきなり白楽天の正体を見抜きます。

驚いたのが白楽天、初めてこの地にやって来たのに、どうして白楽天とわかったのだと謡いかけ、ツレ、ワキ、シテの掛け合いの謡から地謡の上歌へと続きます。
この謡で、漁翁と若い男は、白楽天が日本の智慧を計ろうとやって来ると聞いたので、西を眺めて待ち構えていたのだと明かします。
地謡になると、ツレはシテの後ろを回って笛座前に着座し、ワキとシテが向き合う形になります。「あらよしな釣り竿のいとま惜しや 釣垂れんいとま惜しや釣垂れん」の謡に、シテは常座に戻りつつ竿に巻かれた釣り糸をほどき、常座からワキ正側、舞台下に釣り糸を垂れる型を見せます。

ワキがさらに尋ねたいことがあるので舟を近づけて欲しいと言い、シテは後ろを向いて後見に釣り竿を渡すと扇に持ち替えて正面に向き直ります。これで舟を近づけ白楽天に寄ったという様子。この曲、舟を出しませんので、舟は見所の心の内。

ここからシテ、ワキの問答になります。
楽天は日本では何事を翫ぶのかと問いますが、漁翁は唐土では何事を翫ぶのかと、逆に問い直します。楽天は唐土では詩を作ると言い、漁翁は日本では歌を詠むと答えます。
こうしたやり取りの内に、楽天は
青苔衣をおびて巌の肩に懸り
白雲帯に似て山の腰を圍る
と詩文をあげ「心得たるか 漁翁」とシテに示します。

漁翁はこれに対して「面白し面白し」と評し、
苔衣着たる巌はさもなくて
衣着ぬ山の帯をするかな
と和歌で返します。
この詩と和歌には原典となったものが、この曲が作られる二、三百年前にあった様子ですが、ともかくも漁翁に姿を変えた住吉明神が見事に白楽天に日本の智慧を示したという場面。
さてこのつづきはまた明日に
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