能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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白楽天さらにさらにつづき

楽天は、賤しき漁翁が見事な歌を返したことに驚き漁翁に名を尋ねます。
しかしシテ漁翁は名を名乗らず、さらに日本では人間だけでなく、生きとし生けるものすべてが歌を詠むのだと言い、正中に進んで下居し、肩上げを下ろしてクセになります。

居グセの謡は、鶯の鳴く音がそのままに三十一文字の和歌であったという故事を引きます。この曲全体に古今集仮名序の主張を色濃く反映したということでしょうか。
クセからロンギ。和歌に加えて舞楽も見せようとシテが言って立ち上がります。
太鼓コイ合、シテが常座に立って「葦原の」と謡い出し、地謡が「国も動かじ万代までに」と続ける中、シテは一度扇を差し出して開キ、後ろを向くと来序で中入となります。
この中入はいささか変則的な形で、もともとは中入せず物着の様な形だったのではないかとも言われています。

シテが退場すると代わって狂言来序でアイの出。面を着け末社出立で登場したアイは、常座まで出て扇出して開キ、住吉の明神に仕える末社と名乗ります。
唐の太子の賓客、白楽天が日本の智慧を計りに来ると知った住吉明神が、小船に乗ってさあらぬ態でこれを待ち構え、問答になった子細をシャベリます。

白楽天が帰国するということなので様子を見てみよう、と言って目付に出てワキの様子を覗うと、「存じたよりも凛々しい態」なので自分のような者が出るのも拙かろうなどと言って三段之舞を舞い、退場します。扇丞さんらしい剽げた雰囲気があります。

出端の囃子で後シテの出。深緑の色大口に金地紋の袷狩衣。老体ですので皺尉の面、白垂に初冠を着けて登場です。
橋掛りで一セイを謡い、舞台に入ると常座からサシ込み開キ、達拝して真ノ序ノ舞になります。後場はなかなかに良い雰囲気でした。老体ではありますが、住吉明神ということで凛とした勢いがあり、荘重でありつつ颯爽とした風も感じました。

舞上げてワカ、地謡と続き、ワキ白楽天に「立ち帰りたまへ楽天」と胸差してキメると、地謡に合わせて舞い、最後は「神と君が代の動かぬ国ぞ久しき 動かぬ国ぞ久しき」と左袖巻いて留拍子を踏み、終曲となりました。
(103分:当日の上演時間を記しておきます)
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