能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

松虫 泉雅一郎(東京観世会)

観世流 観世能楽堂 2013.11.23
 シテ 泉雅一郎
  ツレ 金子聡哉 小檜山浩二 岡庭祥大
  ワキ 福王和幸、アイ 山下浩一郎
   大鼓 亀井広忠、小鼓 森澤勇司
   笛 藤田貴寬

11月東京観世会の二曲目は松虫です。
以前、喜多流の梅津さんがなさった際の鑑賞記(鑑賞記初日月リンク)にも書いたのですが、この曲のテーマがどうもよく分かりません。不思議な話・・・というところですが、ともかく舞台の様子を書いてみます。

まずは名宣笛でワキの出。緑系の段熨斗目に素袍上下の出立で、素袍も緑の地に白紋がまるで唐草文様のように見えるもの。常座まで出て、津の国阿倍野あたりに住まいする者と名乗ります。市に出て酒を売っていると、若い男達がたくさんやって来ては酒を飲み、酒宴をなしていく。なにやら不審に思うので今日も来たなら名を尋ねてみよう、などと言ってワキ座に着座します。

続いて次第が奏され、シテ、ツレの一行が登場してきます。
シテは段熨斗目に白大口、鮮やかな緑の絓(シケ)の水衣を肩上げにし、笠を被っての登場です。続くツレ三人は白大口に無地熨斗目、褸(ヨレ)の水衣を着けています。
喜多流では以前書いたように、ツレが一人しか出ませんので、ツレが先に立ちシテが後から続きました。またシテは笠を被りません。
ツレが一人か、三人なのかというのは、何でもないようで捉えようによれば大きな演出上の違いにもなるように思います。このあたり、後ほど触れてみたいと思います。

また装束について、これまで長年、シケとヨレは片仮名書きとしてきました。本来は今回記載したように絓(シケ)と褸(ヨレ)の字がありますが、シケの字が機種依存文字のため片仮名書きを使ってきた次第です。しかしOSも大きく変わってきた昨今、そろそろこの機種依存文字の考慮を止めようかと思っています。当面カッコ書きで読みを示す形で併用しようかと思います。

なおこの日の装束、シテ、ツレ、ワキが皆、緑がかった装束を着けて、視覚的にも「松虫」らしい雰囲気でした。喜多の梅津さんの時も緑系の水衣だったように記録しています。
舞台の続きはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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