能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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松虫のつづき

シテを先頭に橋掛りを進んだ一行は舞台に入り、向き合うと次第の謡です。
松虫の音にも友を偲ぶと謡って、シテのサシ、一同の謡から下歌、上歌と続け、上歌の終わりに立ち位置を入れ替えてツレが地謡前に並び、シテは常座に向かうと後ろ向いて笠を外し、一同が正に向き直ります。

ワキが「伝え聞く白楽天が酒功賛を作りし・・・」と謡い出します。この日の一曲目が白楽天だったことに呼応するような謡。続けて「いかに人々酒召され候へ」と声をかけ、シテとの掛け合いになります。

ワキが「早くな帰り給ひそとよ」と言い、シテはワキを向いて「なに我を早くな帰りそとや」と念を押すように尋ねます。月を見捨てなさるなとのワキの言いに、シテは言われるまでもなく酒友を見捨てることなどないと応じます。

二人の掛け合いから地謡。
「夜遊の友に馴衣の」と扇差し出して下を見、ワキ方にやや面を上げて「袂に受けたる月影の」と月見る風情。二、三足出て「盃に向へば」と笠を盃に見立てると、目付に出て角トリ。舞台を廻って常座に行くと「変らぬ友こそは買ひ得たる市の宝なれ」と、ワキに向かってサシ込み開キして正面に直します。

ワキが「松虫の音に友を偲ぶ」の意を問い、これに答える形でシテは正中に出、腰を下ろして笠を置くと語りになります。

ある人が阿倍野の松原を二人連れで歩いていたところ、松虫の声が面白く聞こえてきて、一人がその音に引かれて行った。残る一人は暫く待っていたが、友が戻ってこないので探しに行くと既に空しくなっていた・・・と語り、これを受けて地謡。
友を偲ぶ亡霊がここに来たのだという謡に、シテは腰を浮かせて笠を被ります。ツレが先に動き出すと「立ちすがりたる市人の」でシテも立ち上がり、ツレは先に橋掛りに。
ツレの一同は地謡いっぱいにそのまま幕に入ってしまいますが、シテは後からゆっくりと後を追い、一ノ松まで進んで歩みを止め、正面に向き直ります。

ロンギ「不思議やさてはこの世にも」の地謡。シテの謡の後、地謡の「そも心なき虫の音の」でシテは再び舞台に戻り常座に立ちます、
シテ、地謡に掛け合いの後、地謡「我かと行きて」で目付に出たシテは舞台を廻り、常座に戻るとワキに向きサシ込み開キ。あらためて常座から中入となりました。
このつづきはまた明日に
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