能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鉢木またつづき

シテが名を明かすと、ワキはどうしてこういう態になってしまったのかと問います。
シテは一族に所領を押領されてしまったのだと言い、ワキはそれなら何故鎌倉に上って訴訟を起こさないのかと問いかけます。

シテは、運の悪いことに最明寺殿(執権北条時頼)が修行に出てしまわれて訴訟が起こせないことを述べると正面に向き、正先を見込んで「これに物具一領 長刀一えだ」、腰を浮かせて幕方を指し示し「又あれにも馬をも一匹」とワキに示して、鎌倉に大事あれば一番に馳せ参じるつもりだと言います。

地謡「敵大勢ありとても」で立ち上がって扇を上げ、両手を打合せると「この身のこのままならば徒らに飢えに疲れて死なん命」と常座へ両手を打ち合わせて安座します。

ロンギ。一夜明けたという設定と思われますが、ワキは暇を告げます。シテ、ツレは暫く逗留するようにと勧めますが、「名残は宿にとまれども」とワキは腰を浮かせ笠を持つと、シテ、ツレの「御出でか」の謡に立ち上がります。
シテ、ツレも立ち上がり、地謡でワキは正先からワキ正へと進んで「披露の縁になり申さん」と振り返り、さらに右手を差し出して「御沙汰捨てさせ給ふな」と二人に言い置く風情。直すとゆっくり常座側に進む形から、鼓の打ち出し。早鼓に歩みを早めて中入です。シテ、ツレも続いて中入りするとアドアイの出になります。

アドアイ早打は括り袴に、肩衣を肩脱ぎにし、杖を突きつつ走り出て常座に立ちます。
最明寺殿が天下の様子を知るため鎌倉を離れていたが、戻られると関八州の大名小名に、ことごとく物の具して鎌倉に御出であれと命ぜられ、二階堂がこれを承って触れた。
しかしあまりに諸軍勢が遅いので急かせよということになり、二階堂は二カ国のみ。自分が六カ国を受け持ったので忙しい、と言って舞台を廻ります。

常座に戻り、武蔵・下総のご人数というかと、二カ国の軍勢に行き会った風。緋縅の鎧など軍勢の様子を語り「急ぎ候へ」と声をかけると再び舞台を廻ります。
今度は「常陸・下野じゃ」と言い、常座で軍勢を見つけた様子で「どこもとのご人数じゃ。やあやあ常陸、下野のご人数じゃ。いろいろの道具を持たせた母衣衆もあり」などと煌びやかな様子を言い「御急ぎ候へ」と声をかけます。

あまり急がれたによって落馬召された、などと言いながら、急いで上総、上野へ参ろうと舞台を廻り、上総、上野の軍勢を見つけます。黒糸縅など軍勢の様子を述べ、六カ国の軍勢がことごとく出でやった、この旨を触れて戻ろうと言って常座で触れ。杖突きつつ退場します。
このつづきはまた明日に
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