FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

萬斎さんの熱演・・・腰祈のつづき

さて腰祈の進行ですがが、舞台上には太郎冠者が先に出て座っています。
その後からアドの山伏、卿の殿が登場してきます。


この狂言、囃子を使うのがもともとの形だそうで、狂言の次第の囃子で山伏が登場し、最後はシャギリで留める形があるのだそうですが、この日は囃子は出ませんで、静かに山伏役の石田さんが登場しました。
巻絹のアイとは打って変わって、まさに狂言の山伏の態。当たり前ではありますが、見事です。


さて、祖父のもとへ行くといって案内を乞いますが、これに応える太郎冠者と場所が入れ替わり、山伏はワキ座に進む一方で、太郎冠者は幕に向かって、祖父に卿の殿が来たと告げます。
すると祖父、萬斎さんの出。体をほぼ90度に曲げ、撞木杖をついて「イェイ イェイ」と登場してきます。


養老の替えアイ薬水でも、この腰の曲がった老人姿で登場しますが、この体勢はかなりハードではないでしょうか。
しかも耳の遠い演技で、一ノ松あたりでは「卿の殿」を「今日は魚(トト)を呉れる」と聞き違えたりしながらの登場になります。
さらに舞台に進み鬘桶に腰を下ろして応対となりますが、この腰掛けた形もなかなかに大変な姿勢です。しかも面をつけているので、かなりハードだと思うのですが、このあたりは実に面白おかしく振る舞います。


その後は、祖父の腰を伸ばそうと、山伏が祈り、伸びすぎて天を仰いだ格好になってしまったため、今度は逆に直そうとして、祈りすぎて前に倒してしまう始末。
まさに法力はあるものの、上手く使えない山伏の姿を笑い倒してしまおうという趣向ですね。
祖父は怒って、年寄りをなぶりに来たと、卿の殿を追い込んで留めとなりました。
囃子を使って、シャギリで留める形もあるのだそうですが、腰の曲がった祖父がよたよたしながらも、若い山伏を追い込むという形も、なかなか面白いように思います。

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/200-784eb6e4

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-02 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。