能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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禁野さらにつづき

古歌に詠まれた長柄の人柱の話、今回の大藏流の上演では特に説明されませんが、和泉流ではこの古歌の話が説明されます。

昔、津の国の長柄の橋を架けるときに、難工事でなかなか橋が架からなかったので、ある男が人柱を立ててはと言いだした。その結果、言いだしたその男が人柱となり、無事に橋が架けられた。
その男の娘は、それから三年の間口をきかなかったが、たまたま禁野を通った際に雉が鳴き、供の者が雉を射殺した。娘は「物言はじ父は長柄の人柱 鳴かずば雉も射られざらまし」と詠んだので、どうして三年も口をきかなかったのかと尋ねたところ、自分の父親は口の故に長柄の人柱となった。物言わぬことが良いのだ、と言ったという話です。

長柄橋は現在もありますが、もちろん大昔の話で、場所も現在とは異なっていたようです。この地の伝説では、人柱と言いだした男は垂水の長者、巌氏(いわうじ)というのだそうですが、まさにこの話が「雉も鳴かずば打たれまい」の語源とされているようです。

さてこの話の後、シテは獲物を探しますが、ここでアド・小アドの二人がワキ座から、雉が居るとはやし立てます。シテは目をこらしますが雉が見つかりません。
二人は早く射るようにとシテを急かしますが、シテには雉が見えずうろうろするばかり。
ここでアドが、私が射るので弓矢を貸して欲しいと言い出します。シテもそれならば貸そうと弓矢をアドに貸すと、いきなりアドは弓矢をシテに向け、殺生禁断の所で雉を射たことをなじり、射殺してやろうとシテを追います。

シテは出会え出会えと助けを呼び、小アドが出て止める形になりますが、子細を聞くとアドの味方をして、シテの刀や小袖などを取り上げてしまいます。
そして、このあたりに隠れもなき大いたずら者と名乗り、そもそもシテを懲らしめようと謀ったことを明かして、刀や小袖などを持ち去ってしまいます。

さらに弓矢を持ったアドがシテを追い込んで終曲。
ドタバタ劇ではありますが、いささか不思議な話でもありました。
(25分:当日の上演時間を記しておきます)
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