能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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野宮さらにつづき

シテの中入でアイの登場。長上下の出立で常座に立ち、このあたりに住まいする者と名乗ります。本日は野宮の御神事なので急いで野宮へ参ろうと言い、いつも賑やかなのに今日は参る人もなく淋しいなどと言いつつ目付に出て、ワキ僧を見つけ声をかけます。

型通りワキとの問答になり、正中に座して源氏と御息所のことを語ります。
この野宮は、古、伊勢斎宮に立たれた方が仮にご精進される場所。
さて御息所が野宮へ移られたというのは、前坊(前の皇太子、源氏物語では桐壺帝の弟で、皇太子であったが亡くなった御息所の夫)に死別し、一度は光源氏の愛を受けたものの源氏の来訪もなくなってしまった。
このまま都に居ても詮無いものと、御息所は姫君ともども伊勢下向を決められてこの野宮にいらっしゃった。
源氏がこれを聞いて、今一度対面して心中を慰めようかと長月七日、この地を訪れたが、さすがにご精進の場でもあり垣の内には入られなかった。
源氏が手に榊の枝を持ち垣の内に差し入れると、御息所が「神垣はしるしの杉もなきものをいかにまがへて折れるさかきぞ」と歌を詠み、源氏が「少女子があたりと思へば榊葉の香りをなつかしみとめてこそ折れ」と返歌をされた。
源氏は都に戻られ、御息所は伊勢へと旅立たれた・・・という子細を語ります。源氏物語賢木の巻の話をまとめたところです。

その後常の通りのやり取りからアイが下がり、ワキの待謡「片敷くや森の木陰の苔衣」の謡となり、一声の囃子で後シテの登場となります。

後シテは緋の大口に紫の長絹、三番目物らしい優雅な出立ですが、その緋の大口はややさめたような品の良い色目のもの。常座まで出て一セイです。

ワキの謡に「車の音の近づく方を」とあり、舞台上に作り物は出しませんが、御息所の幽霊が車に乗って現れたことが分かります。
その出現の様の通り、シテは賀茂の祭の車争いの屈辱を、ワキとの掛け合いで謡います。このあたりかなり抑揚を強くした大胆な謡でした。
さてこのつづきはまた明日に
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