能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

大瓶猩々 寺井栄(観世会定期能)

観世流 観世能楽堂 2013.12.01
 シテ 寺井栄
  ツレ 大松洋一 松木千俊 下平克宏 小早川修
  ワキ 梅村昌功、アイ 遠藤博義
   大鼓 大倉栄太郎、小鼓 森澤勇司
   笛 藤田次郎、太鼓 小寺真佐人

昨年十二月の観世会の鑑賞記もこの曲が最後。昨年観た最後の曲になりました。
この大瓶猩々(タイヘイショウジョウ)は初見。猩々の類曲という所ですが、観世流にしかなく、しかも滅多に上演されません。いったい誰が、どの様な経緯でこの曲を作ったのか興味のあるところですが、そこは研究者ではなく一観客ですので「興味があるなあ」というところにとどめて、舞台の様子に移りたいと思います。

まずは名宣笛でワキ高風が白大口に側次を着けて登場してきます。
常座に立つと「これは唐土かね金山の麓に 高風と申す民にて候」と名乗り、親に孝あるにより次第に富貴の身となったと語ります。さらにどこからともなく童子が多数やって来て自分の酒を買うので、今日も来たならば名を尋ねようと言ってワキ座に着座します。
下掛宝生にこの曲の本が伝えられているのかどうか分かりませんが、梅村さんの詞章は、ほんの少し観世の本とは異なっていました。

さてワキが座に着くと、一声の囃子。前シテ童子が登場してきます。
黒頭に紅入り縫箔を着流し、紺地の水衣を着けています。「渡津海のそことも知らぬ波間より 現れ出づる日影かな」と謡うと、ワキが「今日の市人は何とて遅く来たり給ふぞ」と声をかけます。

シテは「嬉しやさらばと内に入り・・・」と謡いつつ、正中に下居しワキに向き合います。地謡が続け、シテ・ワキが語り合う態になります。
地謡が終わると、ワキはシテに名を名のるようにと求めます。
これに答えてシテは潯陽の江に住む猩々であると名乗ります。そして高風が孝行なので泉の壺を与えようと言って地謡。
地の「夕べの空も近ければ・・・」を聞き、「さ丹塗の面も」で立ち上がり、常座に進むと開キ、向き直って来序で中入となりました。
このつづきはまた明日に
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