能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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大瓶猩々さらにつづき

再び下リ端が奏されます。幕が上がり、ツレがユウケンしてシテを迎えると、ツレ二人に挟まれてシテが登場し、三人が橋掛りに並びます。
ツレは、先に出たツレと同装ですが、シテのみ赤地に青海波の文様の半切と、赤地に亀甲文様の法被を着けています。

「かの高風に妙なる泉を与えんとて」と、橋掛りに並んでいた三人が向きを変え、舞台へと進んで「潯陽の江の 汀も近く現れたり」と笛座、正中、常座に立ちます。

地謡「頃は秋の夜月面白く」で、後ろ側のシテ、ツレ二人が左手を上げて頭の毛を掴み、月見上げる形。「汀の波も更け静まりて」で前のツレ二人が台上に上り、シテは扇を広げて背から銀柄杓を取り出します。「泉の口を」でシテも台上に上り、ツレが蓋を外した大瓶から、杓を使って「涌き上り涌き流れ」で扇を盃に見立てて酒を汲む所作。

ツレ二人は台を下りて橋掛りに入り、シテは杓を大瓶に置いて台を下りると「何れも戯れ 舞ふとかや」で中ノ舞の相舞になります。
舞台上にシテ、ツレ三人、橋掛りにツレ二人が立ち中ノ舞を舞うわけですが、二段まではまったく同じに舞い、三段で扇を逆手に取るところ、シテのみが逆手に取り、ツレはここで下がって安座しシテが舞上げる形になります。

「菊の露 積りて尽きぬこの泉」と謡って上扇、開キ。左右、打込、開キと続き、ツレは下居。シテは「これまでなりや 酔伏す夢の」で扇左にとって枕扇。「覚むると思へば」でシテ立ち上がって台上へ、ツレも遅れて立ち上がります。
「命長柄の柄杓の酒を」でシテが杓を取って酒を汲み、汲んだ酒を杯に見立てた扇に満たして勧める型を見せると、杓を置いて台を下り、「何れも足もとはよろよろ」と一同下がり、サシて入れ違い、シテはワキ座前へ。
ツレ二人は先に立って橋掛りに入り、橋掛りにツレ四人が並ぶ形。

シテは扇かざして常座で回り、開いて留拍子を踏み終曲となりました。
後場の型も、家々によって微妙な違いがあるようですが、今回観たところはこういう形だったということで、記録させていただきました。

なお猩々が複数出てくるという意味では、置壺や双之舞などの様々な演出があり、人数では宝生の七人猩々が最多を極めますが、これらはあくまでも「猩々」の特殊演出でして、この「大瓶猩々」は別曲です。
(53分:当日の上演時間を記しておきます)
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