能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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朝長またつづき

シテの語から地謡。
朝長が事切れると、義朝らが遺体に取り付いて嘆かせられた有様は、よそ目にも哀れであったという謡にシテはシオリ。「悲しきかなや」で面を上げますが、「亡魂尊霊もさこそ哀れと覚すべき」でワキに向いて訴えるような様を見せて、正に戻します。

地の下歌「かくて夕陽影うつる」で腰を浮かせたシテは、脇座の先あたりを見上げる形からワキともどもに立ち上がり、「雲たえだえに行く空の」でゆっくりと正に出つつ上を見る心。ワキが少し出て正に向き、シテ、ワキが並ぶ形から「かの旅人を伴ひ青墓の宿に」と向き合います。
シテはワキ正から大小前に向きを変えて少しばかり出ると正面に向き直り、二句目の「青墓の宿に帰りけり」でワキはシテを見る形になります。

シテはあらためて「見苦しう候へども しばらくこの所に逗留候ひて 心静に朝長の御跡を御弔ひ候へ」と言い、ワキが「心得申し候」と答えます。
ワキはワキ座に着座しますが、シテは「いかに誰かある」と呼び、アイが目付に出てきます。シテはアイに旅の僧侶のお世話をするように言いつけ、アイが「畏まって候」と受けて素早く笛座前に移ると、ゆっくりと中入。アイは退場するシテを常座まで見送りつつ出て、シテが幕に入ると「これは長に召し使はるる者にて候が・・・」しゃべり出します。

ことわり無く書いてきましたが、上掛では前ツレの侍女とトモの従者が出ていて、シテはツレ侍女に僧の世話を命じて中入りし、アイがあらためて登場する形になっています。
いずれにしてもこの中入りはどうも変則的です。地謡の後にシテ・ツレないしシテ・アイのやり取りがあったり、本来は朝長の霊を供養し迎える立場である青墓の長が、幕に入ってしまうなど、中入の様式からみても、劇の構成という点からもおさまりが良くない感じがします。
この点はいずれあらためて考えてみたいと思います。

さてこのつづきはまた明日に
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