能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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朝長なおつづき

後シテは、面は十六でしょうか、紅葉柄の大口に長絹を肩脱ぎ、左折りの梨打烏帽子に白鉢巻きで登場し、常座まで出てヒラクと「あら貴の懺法やな」と謡い出します。ワキを向いて正中まで出「有難や きけば妙なる法の御声」と合掌。

シテ・ワキ同吟で「楊枝浄水唯願薩埵」謡って開キ。地謡「心耳を澄ませる。玉文瑞諷」で正へ行きカカリ、サシて常座へ。ワキに向き正中近くで「あら貴の弔やな」と合掌します。

ワキは観音懺法の声澄む中に、灯の影に朝長の姿が見えるのは、夢か幻かと謡います。
これに答えてシテ朝長は「もとより夢幻の仮の世なり。その疑を止め給ひて。ただ/\御法を講じ給へ」と弔を続けるように促し、シテ、ワキの掛け合い。
地謡「あはれとも。いはゞ形や消えなまし」シテは正面を向いて開キ、足拍子二つ踏んで六足ほど出、開キ。七つ拍子踏んで「深夜の 月も影そひて」と袖返して月を見上げ、ワキに寄ります。
さらに角で角トリして左へ回り「御法を説かせ給へや」と常座に戻ってワキに向かい二足ほど出て開キます。

地のクリで正中に出て袖を返し床几に腰を下ろします。
シテのサシ「さてもこの有様 源平左右にかき集め・・・」と当日のメモに、聞いたとおり記載したつもりなのですが、ここは各流とももともと「昔は源平左右にして朝家を守護し奉り」だったのではないかと思います。現在の喜多流は詞章を変えたのか、それとも私の聞き違いか・・・
ともかくも地との掛け合いからクセの謡。

悪源太義平は石山寺で生け捕られて誅せられ、兵衛の佐も捕らえられた。義朝は長田に討たれてしまったが、この宿の主人は女人ながら一夜の情けをかけてくれたのみならず、後々に朝長の跡を弔ってくれるとは、真に深き志を受けて朝長の後生も心易く思し召せ、と謡います。
クセは居グセ。ロンギになり、地謡「源平両家」シテ「入り乱るゝ」で、シテは床几に腰を下ろしたまま扇をスッと出して両手広げ、扇を広げてサシ、ワキを向くと七つ拍子踏み返し、扇を閉じて「朝長が膝の口を」と袖を巻くと、膝口を矢で射られて馬の腹に射付けられた様を、立って戻し飛び上がって床几に戻る仕方に演じます。

「一足もひかれざりしを」で立ち上がると正先へ。回って座し「雑兵の手にかからんよりはと」と扇を広げて自害した様。「修羅道にをちこちの」で再び立ち上がり、後見座を見込んで常座へ小廻りし「亡き跡とひて たびたまへ」とワキに合掌。後ろを向いて留拍子を踏み、終曲となりました。
(108分:当日の上演時間を記しておきます)
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