能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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現代能「始皇帝」を観る

20日の夜、国立能楽堂で現代能という試みを観てきました。

新作能ではなく、能の要素を用いながら、新しい演劇の形を模索した作品と感じました。
詩人、那珂太郎氏の作品がベースになっていますが、照明を用いたり、演者がコロスとして登場するギリシャ劇を思わせるような演出があったりですが、それでいてこれは「能」であると感じられる不思議な演劇でした。

主人公、始皇帝を観世銕之丞さんが勤められましたが、中入と思しき形で途中本幕から退場し、後場に相当する部分では舞があるなど、能の構成を基本において構成されています。
舞は楽をベースに新作されたのだと思いますが、実に面白い。この舞だけでもまた観てみたい思いにかられました。

この作品を、能をベースに作る必然があるのかどうか、そのあたりはよく分かりませんが、それでも演劇の一つの形として、また七百年続いた能の発展する形として、興味深い、しかも見応えのある試みだったと思います。

普段、能をご覧にならない方々の感想が、ネット上にも何件か上がっています。
大変興味深く読ませていただいています。
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