能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

錦戸 金井雄資(時の花「春」公演)

宝生流 宝生能楽堂 2014.04.05
 シテ 金井雄資
  ツレ 朝倉俊樹 大友順 當山淳司
     辰巳大二郎 金井賢郎 朝倉大輔
  ワキ 舘田善博、アイ 大藏基誠
   大鼓 原岡一之、小鼓 住駒充彦
   笛 栗林祐輔

いささか間が開いてしまったのですが、4月の初めに宝生流、時の花「春」の公演を観てきました。曲は金井雄資さんのシテで「錦戸(ニシキド)」、初見です。
稀曲といって良いでしょう・・・時々、参照させていただく大角征矢さんの観世流演能統計をみると、昭和25年から平成21年の60年間でわずか8回の上演。全206曲のうち「久世戸」とともに202位です。

宝生流も似たような状況のようで、当日のパンフレットには、シテの金井さんが舞台でこの曲が演じられるのを観たのは、三十年ほど前の近藤乾三さんの時だけとの記載がありました。七、八年前に、金沢で佐野由於さんが上演されたとの記録もありますが、もしかすると東京では三十年ぶりなのかも知れません。金剛流は明治まで謡本に載せていましたが、その後廃曲になったらしく上演記録を見つけられませんでした。金春、喜多流にはありません。

ともかくそんな曲なのですが、だからといってやたらと登場人物が多い訳でもなく、変に難解な訳でもありません。どうしてこんなに遠い曲なのか、いささか不思議なところです。
こういう上演の少ない曲には、それなりの理由があるものだと思うのですが、観てみると後場に斬り組みがあったり、シテの心意気のようなものが感じられたりで案外面白い。
概して斬組のあるような活劇的な曲は上演が少ないのですが、演出も独特なところがあるので、シテとしては演じにくいのかも知れません。

また宝生流と観世流では曲の構成にいささか違いもあります。もちろん、観世流の上演は観ていませんが、大成版の謡本を見ると、今回の上演といくつかの違いがあることに気付きます。この辺りを含めて、舞台の様子を記録しておこうと思います。
明日につづきます
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