能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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錦戸さらにつづき

一日開いてしまいましたが、舞台に戻りまして、子細を述べたワキは一度、ワキ正の辺りまで出てから橋掛りに入り、一ノ松辺りから幕に向かって「いかに案内申し候 錦戸の太郎が参りて候」と声をかけます。

これを受けて白大口に掛直垂、士烏帽子姿のシテ、泉三郎が登場してきます。
錦戸を中に招じ入れる形で二人が立ち位置を変え、ワキ錦戸がワキ座に、シテは正中に下居しての応対となります。

錦戸は、誰かが自分が心変わりしたと義経に告げたらしく、日々出仕しても義経に対面が叶わないこと。そんな折、頼朝から御教書が届き、泰衡ともども頼朝に従うことにしたのだが、お前はどうするかと問いかけます。

シテ泉三郎は、仰せは承ったが、我が君すなわち義経も恨まれるであろうし、そのうえ(父秀衡の)遺言もある。どうか思いとどまるようにと言って両手を突き頭を下げます。

ワキは兄弟が同じ主君に使えるのに何の支障があるものか、と重ねて泉にも頼朝に仕えるようにと勧めますが、今まで頼みにされてきた義経を裏切っては一家の恥辱にもなろうかと言って、泉はこれを拒絶します。

順義から言えば兄の言うことを聞くべきだという錦戸に、親の遺言を守ることこそ順義であろうと反論する泉。このやり取りが決裂し、地謡が受けて「これまでなりや今ははや」の謡にワキが立て膝して、シテを扇で指し「兄とも思ふな弟とも 見ることさらにあるまじと」で立ち上がって、正先から橋掛りへと進みます。

シテはワキを追って立ち上がりますが、ワキがそのまま橋掛りから幕に入る一方で、シテは後見座へと向かい、書状を持って常座にと戻って立ちます。

ワキが中入りして、シテが舞台に残るという独特の形ですが、さてこのつづきはまた明日に
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