能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

錦戸さらにさらにつづき

ワキが退場してしまうと、シテは後見から渡された書状を持って常座に立ち、母から手紙が届いたのでまず妻に子細を告げようと言って橋掛りに入り、一ノ松あたりから「いかに渡り候か」と声をかけます。

幕が上がってツレ、泉三郎の妻の出。幕前に出るとシテとの問答になります。
錦戸、泰衡が敵となってしまったと告げる三郎に、妻は義経の不運を思って涙します。ツレがシオると、シテは、自分にも同心するようにと錦戸は言うが、賢臣二君に仕えず、貞女両夫にまみえずという、と述べ、地謡の下歌が受けて、二君にどうして仕えることができようかと、シテの心中が謡われます。

シテはあらためて一ノ松、正面方を向き、文を広げつつ、母から錦戸・泰衡が討手を向かわせた様子なので何方へも落ち延びるようにと知らせてきたことを述べます。
自分は遺言でもあり、一足も退くことは考えていないが・・・と言ってツレを向き「御身は何方へも御忍び候へ」と告げます。

しかしツレは、夫の最期をみすてて落ちて行けようか、自分は自害するので安心して欲しいと言います。シテはツレの言を受け、早くも猛勢に押し寄せてきた様子なので、急ぎ自害するようにと促します。シテ「西に向かひて」ツレ「手を合はせ」でツレが合掌し、地謡。
「夫婦の身こそあはれなれ」で二人シオリますが、「その時腰刀を 抜き持ちて立ち寄り」で、シテは腰の刀を取って右手に横に持ち、ツレに差し出す形で進んで刀を渡すと二の松まで下がります。
ツレは「胸のあたりに突き立てて」で二度ほど自ら刀を刺す型を見せてそのまま後ろに下がり「よろよろと倒れ伏しければ」とそのまま幕に入ります。下がりつつ下居するツレに幕を掛けるような形での幕入りです。

シテは「泉は死骸にとりつきて」と幕前に進んでモロシオリ。「泣くより外の事ぞなき」と中入になりました。
この橋掛りでの進行は、おそらく宝生流独特の形なのだろうと思います。観世流の本ではシテの「いかに渡り候か」ツレ「何事にて候ぞ」の後に、シテの詞「まづ此方へ渡り候へ」があり、ツレが舞台に入る形と思われます。おそらくツレがワキ座、シテが正中辺りでのやり取りの後、自害したツレが切り戸から退場するのではないかと想像しますが、これは私の勝手な想像ですので・・・ともかくも、妻の自害の後、観世では物着になっていてシテは退場しませんが、ここではシテが幕に入り、代わって早鼓でアイの早打ちが登場してきます。
このつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/2038-f32cda13

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-07 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。