能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

海士 中所宜夫(緑泉会例会)

観世流 喜多六平太記念能楽堂 2014.04.26
 シテ 中所宜夫
  子方 松浦薫
  ワキ 野口能弘、アイ 石田幸雄
   大鼓 柿原光博、小鼓 住駒充彦
   太鼓 観世元伯、笛 藤田貴寛

海士は昨年二番、赤頭三段之舞と懐中之舞の小書付で観ておりますが、今回は小書無しのプレーンな一番です。このブログで鑑賞記を書いたのは、四年ほど前に栃木県足利市で観た中村裕さんの演能(鑑賞記初日月リンク)、昨年の長山禮三郎さんの赤頭三段之舞(鑑賞記初日月リンク)、清水寛二さんの懐中之舞(鑑賞記初日月リンク)の三番です。中村さんは梅若研能会、長山さんが九皐会、清水さんが銕仙会と、所属されるグループは違いますが、いずれも観世流で、今回の中所さんも九皐会所属ですから、基本的には同系統ということになります。

中村さんの演能は地方のホールでの公演でしたので、省略された部分も多かったのですが、今回は小書無しの基本的な形での上演です。とは言え、基本的な部分は変わりませんので、舞台の進行を細かく記すのではなく、気付いたことを主に記すような形で記録しておこうと思います。
なお、海士伝説を廻る話なども、これまでの鑑賞記に記載しておりますので、舞台の進行と併せてご参照いただければと思います。

さて、次第で登場した子方、ワキ、ワキツレの一行が着座すると一声でシテの出になります。シテは無紅の縫箔を脱下げにし、右手に鎌、左手に海松を持っての登場です。面は深井とのこと。
この縫箔がとても綺麗。紺地、納戸色なんでしょうけれども、これに桜と蜘蛛の巣の文様があしらわれた大変印象的な装束です。縫箔を腰巻にし水衣を着けた形の方がよく見かけますが、この日はあえて脱ぎ下げにされたとか。

常座に出たシテと、ワキとの問答になります。このくだり、中所さんご自身も某所に書いておられるように、いささか腑に落ちないところ。水底の海松を刈るようにというワキの詞に、空腹ならば刈るまでもなくこの海松を召し上がれば、とシテが手に持つ海松を差し出します。
しかし水底の月を見るのに海松が妨げになるので刈除けよという意味だとあって、そういえば昔もそんなことがあったと、失われた明珠の話に繋がります・・・繋がっているのかなあと、思いますが、ともかく舞台は進行していきます。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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