能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

止動方角 山本東次郎(国立能楽堂普及公演)

大藏流 国立能楽堂 2014.06.14
 シテ 山本東次郎
  アド 山本則孝、山本則俊、山本凜太郎

一月以上前になってしまいましたが、6月の国立能楽堂、普及公演の鑑賞記です。
まずは有名な狂言の一曲ですが、これまで機会なく初見です。
「止動方角」というのは、曲中に出てくる馬を鎮める呪文「寂蓮童子 六万菩薩 鎮まり給へ 止動方角 止動方角」の一部分。(資料によっては寂蓮導師の表記も見ます。当日買ってきた能楽堂のパンフレットには童子とあったのでこちらを取りましたが、上演では「どうし」と発音しておられたように聞きまして「導師」ではないかとも思っています)止動は、金太郎の歌にも出てくる「はいしどうどう」の「し」と「どう」で、「しっ」で馬に動くようにと命じ「どうどう」で止まるように命ずるのだという説を読んだことがあります。

さて舞台にはアド主人の則孝さんが長上下で登場し、常座で名乗ります。
段熨斗目に茶系の長上下ですが、この辺りに住む者と名乗り、天下治まって茶の湯が盛んになっている。自分も本日、山一つ向こうに茶比べに行くのだが、ちょうど茶の詰めたのが無いので伯父から借りようと言って太郎冠者を呼び出し、ワキ座に立ちます。

シテ太郎冠者の東次郎さん、呼ばれて常座に出て主人と向かい合います。
主人は伯父に茶を借りてくるように命じますが、続けて太刀を借りてくるようにと命じます。さすが太郎冠者も、太刀は自ら持つべきものではと意見しますが、主人は拵えているのだがまだ出来上がってこないので、借りてくるようにと重ねて命じます。承った太郎冠者に、主人はさらに馬も借りてくるようにと命じます。

今から茶比べに行こうというのに、馬は無し太刀は無し、なによりもまず比べる茶も持っていないとは呆れた話ではあるのですが、その割にはこの主人、大変威張っています。和泉流では三主といって、鬮罪人、武悪とともに怖い主人の曲とされているそうですが、ともかくも早速伯父のところに向かうことにした太郎冠者は、舞台を廻りつつ道すがら日頃の愚痴を並べます。

さて伯父のところに着いた態で、舞台を廻った太郎冠者は常座から案内を乞い、笛座前に控えていた小アド伯父がワキ座へと進み出て応対します。
この伯父さん、大変に良い人で、太郎冠者の求めに従って茶、太刀、馬と、直ぐに貸してくれます。馬は幕から連れてくるのですが、さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/2050-219b1b46

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-09 | »
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad