能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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止動方角さらにつづき

先へ失せいと言っていた主人ですが、太郎冠者の歩みようが気に入らず、今度は後へ失せいと後から付いてくるように命じます。

舞台に戻りワキ座から正中に進み、今度は引っ添うて失せいと、そばに着いて来るように命じます。茶の入った桶と太刀を持って太郎冠者がぴったり主人に寄り添います。
これでは馬を進められないと主人が怒り、そんなに近寄るなと太郎冠者を叱りつけます。
太郎冠者は主人が引っ添うてと言ったから添っているのだと抗弁しますが、重ねて叱りつける主人に、太郎冠者は再び馬の後ろに回って咳をします。
またしても主人が落馬し、今度はしたたかに腰の骨を打ったと痛がります。

馬を鎮めた太郎冠者は、主人に馬に乗るようにと勧めますが主人は懲りて馬には乗らないと言い出します。そんな馬は放してしまえと言いますが、借り物の馬を放してはまずかろうと太郎冠者が意見し、ならばお前が乗れと主人が言います。
しかし太郎冠者は桶と太刀を持っています。これでは馬に乗れないと言うと、主人が持ってやろうということになり、馬に乗った太郎冠者に、桶と太刀を持った主人が付き従う形になります。

太郎冠者は、これでは知らない人が見たら自分が主人で、主人が使用人のようだなどと言い出します。さらに、主人のことを皆が褒めるという話を始めます。
主人はいずれきっと出世するだろうと皆が言うと、太郎冠者に言われた主人もまんざらではありません。太郎冠者は、いずれ主人がご出世の折には自分も取り立てて欲しいと言い、主人ももちろん取り立ててやろうと言います。

太郎冠者は、馬に乗れるほどに取り立ててもらえようかと問い、主人は馬に乗れるほど取り立ててやろうと言いますが、さてここからが太郎冠者のうまいところで、馬に乗れるほどの身分になったときに、従者の扱いが悪くては拙かろうし、ひいては主人の評判にも差し障ろう。そういう身分になったときの稽古をしておきたいもの、と言い、いやこれは戯れ言と否定します。

主人は鷹揚なところを見せて、ここは誰もいないのでお前が主人で、自分が太郎冠者ということで稽古してみようと言いだします。太郎冠者は最初は、そんなことはできないとか、恐ろしくて主人のことを太郎冠者と呼んだりはできないなどと遠慮していますが、結局は主として振る舞い、日頃主人から言われているような口ぶりで、散々に主人を叱りつけます。
さすがに主人も気付き、最前の叱り返しをするのかと怒り、太郎冠者から馬を奪い自分が馬に乗ります。すると再び太郎冠者が咳をし馬が暴れます。
逃げる馬を二人が追って留め。
主人はやたらと怒る怖い主人ではありますが、太郎冠者に稽古を許したりなど、案外良い人なのかと思わせる部分もあって、楽しめる一曲となっています。
(35分:当日の上演時間を記しておきます)
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