能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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皇帝 梅若紀彰(国立能楽堂普及公演)

観世流 国立能楽堂 2014.06.14
 シテ 梅若紀彰
  ツレ 山中迓晶 角当直隆
  ワキ 高安勝久、アイ 山本則秀
   大鼓 柿原光博、小鼓 曾和尚靖
   太鼓 小寺真佐人、笛 一噌幸弘

3年ほど前に観世流木月宣行さんのシテで「鍾馗」を観まして(鑑賞記初日月リンク)、その際の鑑賞記に鍾馗が登場する能は「鍾馗」と「皇帝」の二曲あると記しておきました。そのもう一曲の方「皇帝」です。
この曲、金春以外は各流とも現行曲としている様子ですが、その割には遠い曲でして、東京だと各流あわせて年に一度くらい上演があるかないか…という程度。作り物など道具類も多く、一時間ほどの小品の割に変化に富むため、上演が難しいのかも知れません。

囃子方、地謡が座に着くと、後見が一畳台を二つ運んできて、地謡前とワキ正に向かい合うようにして縦に並べます。さらに緋の引廻しをかけた宮を運び出して地謡前の一畳台に乗せます。ワキ正に向けて置かれたため、正面席からは横を見る形になります。

狂言口開、アイ官人が括り袴に側次、官人頭巾の姿で登場して常座に出、名乗ります。
唐土、玄宗皇帝に仕える官人と名乗り、三千人の妃のうち寵愛随一の楊貴妃が病となり、貴妃を慰めるため皇帝が見舞われるので、皆参内するようにと告げて幕に入ります。

真ノ来序の囃子。ワキが玄宗皇帝という設定ですので、いきおい囃子も荘重な響。それにつけても一噌幸弘さんの笛は、いつもながら華麗と表現したらよいのか、荘重さに花やかさを加える音色です。

白大口に袷狩衣、唐冠のワキ玄宗皇帝が先に立ち、いわゆる赤大臣のワキツレ、岡充さんと丸尾幸生さんが続きます。
サシ謡の後、ワキは大小前で宮を見上げ直して正中に出ると、ワキ正側の一畳台に乗り、正面を向いて着座します。ワキツレも笛座前に着座です。
地謡の下歌から上歌となり、上歌の最初「心づくしの春の夜の」の一句を聞いて幕が上がりシテが姿を見せて徐々に歩みます。

黒頭に黒系の水衣着流し、着付けも黒と見まがうような濃茶でしょうか。面は鷹だそうですが、怪士のような暗く怪しい印象。観世流の装束付けでは、前シテは小牛尉または阿古父尉をかけ尉髪、小格子厚板に水衣の尉姿とされていますが、今回の装束は梅若の伝承なのか、シテの工夫なのか、ともかく老人ではなく、得体の知れない人物であることが強く感じられます。
このつづきはまた明日に
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