能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

佐保山 櫻間右陣(国立能楽堂普及公演)

金春流 国立能楽堂 2014.07.12
 シテ 櫻間右陣
  ツレ 伊藤眞也
  ワキ 高井松男、アイ 大藏基誠
   大鼓 國川純、小鼓 飯田清一
   太鼓 金春國和、笛 杉市和

「さおやま」と読みます。
奈良市内の北部、聖武天皇陵の近くに「法蓮佐保山」の地名が見えますが、佐保山という独立した頂(いただき)というよりは、このあたりの丘陵全体を佐保山という様子です。なお地名では「さほやま」。
能の曲名としては、山に衣を霞と見紛うばかりに干す情景から「竿山」という表記もあったとのことで、読みは「さおやま」です。

この能、現在は金春流のみが上演しています。上演に先立っての解説では、松岡心平先生が、金春禅竹の若い頃の作だろうと解説されていましたが、世阿弥の作との説もあり今ひとつはっきりしないようです。
金春禅竹は世阿弥の娘婿であったとされますが、松岡先生の話では世阿弥の書いたものにも、禅竹の書いたものにも、そうした記述が見あたらないそうです。とは言え、禅竹の息子である金春宗筠(七郎元氏)が世阿弥のことを祖父と書き残しており、またその子にあたる金春禅鳳も世阿弥を曾祖父と書いているそうですので、世阿弥の娘を娶ったことは間違いなさそうです。
また夫婦仲も良かった様子で、これは禅竹自身の記録からも推察されるところとか。

ともかくも、佐保山の女神である佐保山姫は春の女神とされ、また染め物や機織りの神ともされています。これは佐保山が桜の名所であったことに由来とすると言われています。一方、秋の女神としては龍田姫があげられますが、龍田山は紅葉の名所であり、佐保山と龍田山が春秋の名所として並び称せられたと、まあそんなことのようです。
龍田山の神も染め物や機織りの神とされており、これまた対比のうえということでしょう。
なお古事記に出てくる垂仁天皇の妃であった狭穂姫命は、佐保姫と書かれることもありますが、こちらは佐保山の神である佐保山姫ないし佐保姫とは別人だそうです。

さて舞台の様子は明日につづきます
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/2061-c7c16b57

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-10 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。