能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

実朝さらにさらにつづき

中入となり、間狂言所の者が立ち上がって常座に出ます。
久しくどこにも出かけなかったので、由比ヶ浜へ出かけ心を慰めようと言って目付に出、ワキ僧に気付いて声をかけます。

ワキ僧はアイに、実朝が作った船がこの浜で朽ち果てた子細を語るように求め、アイが答えて子細を居語りに語ります。
実朝公は征夷大将軍頼朝の次男に産まれ、幼名を千幡と言ったが、八歳の時に頼朝公が亡くなり十歳年長の頼家公が征夷大将軍になられた。しかし子細あって頼家に代わり十二歳の時に征夷大将軍となられた。

さてその頃、宋国より陳和卿という人が来たって実朝公に会い、実朝公の前世は宋国医王山の長老であられた。ゆえに宋国医王山に参詣あるべしと申し上げた。

実朝もそうした夢を見たことがあったことから、早速陳和卿に命じて唐船を作り、六十四人の伴を選りすぐり、健保五年には見事な唐船が完成した。

しかし、この巨船が少しも動かず、百数十人の屈強の者が押し引きしたけれども動かすことが出来ずに、そのままこの浜に朽ちさせることとなった。
かくて実朝公の渡宋の夢も水泡に帰したと承っている。
と、概ね以上のような子細を語り、さてどうしてその様なことを尋ねるのかと型通りの質問をします。

ワキは最前、老人が一人やって来て船を漕ごうと立ち騒いでいるので言葉を交わした。すると実朝公のことを懇ろに語り、そのまま姿を消してしまったと語ります。
アイはそれを聞いて、右大臣実朝公の亡心であろうと言い、暫く逗留して読経し、重ねて奇特をご覧になるようにと勧めます。型通りのやり取りがあってアイが狂言座に下がり、ワキの待謡「夜もすがら 波も現のおきかけて 波も現のおきかけて とどろき渡る海の歌 この歌主の舞の袖 月影ともに待とうよ 月影ともに待とうよ」

いよいよ後シテの出となりますが、このつづきもう一日明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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