能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

道明寺さらにつづき

ワキの話を聞いたシテは、有難い話なので寺中にふれようと言い、さてそのワキの話に出てきた木槵樹(モクゲンジュ)をお見せしようとワキを誘います。

ワキは一度後ろを向いてから、直してシテ・ツレに向き、シテの「七社の神々を斎い申され候」の言葉に中正面奥の方を見る形、さらに「また此方なるは天神にて御座候」に合わせて目付を向きますが、「あれに見えたるこそ」と木槵樹を示すに合わせて正へ直して正先を見込み、木槵樹を見やる風情です。

シテはあらためてワキに向かい「よくよく御拝み候へ」と念を押すように言います。
ワキは神仏一体とは言いながら天神の結縁は初めて承ったと述べますが、ツレがすかさず天神の本地は救世観音と謡いかけ、ワキ・シテの掛け合いで神仏一如の理が謡われ地謡に。
地謡でワキはワキ座に、ツレは笛座前に着座。シテは角を一度見て正に直し「道明らかに曇らぬ神の宮寺」と四足ほど出ると「ありがたしありがたし」と、やや面伏せて神仏を敬う心。常座方に進むとワキを見込み、ここから地謡「和光の影に来て拝むぞ尊かりける 拝むぞ尊かりける」の謡いっぱいに、正中に出て下居、杖を置きます。

囃子の打掛でクリ「それ仏の昔神の今 後五の時代に至るまで 神も濁世に応じ給いてしばらく西都に移る」の謡い出し。シテのサシからクセへと、天神が如月の二十五日京を出で、この土師ノ里に立ち寄った後に西に下り、その地で都を思いつつ亡くなられたが、その故に神となられたことが謡われます。クセは居グセ。

ロンギとなり、草も木も木の実までもが成仏する有り難さが謡われ、地謡に。
老人は、木槵樹(モクゲンジュ)の梢の実こそ数珠の御法、必ず授け申そうと言い、自ら天神の御使い、白太夫の神である名乗って姿を消したことが謡われます。

地謡に入るとシテはやや腰を浮かせ「あの梢の木の実」と正先を少し見上げる心。立ち上がると左手に持った数珠でサシ分けワキに詰め、常座に向きを変えると三、四足。一度振り返って両手を上げて下ろし、ワキを見込んでヒラクと常座に小さく回って開キ。あらためて来序にてツレを伴い中入となりました。

来序はシテ、ツレが幕に入ると狂言来序に代わり、アイ狂言末社が登場してきます。
しかし先に進む前に、ここまで特段ことわり無く書いてきましたが、土師寺と天神の関係など、寄り道とはなりますが、いささか触れておこうと思います。
明日につづきます
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/2083-f55df1ee

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-07 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。