能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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鞍馬天狗またまたのつづき

シテと子方の問答になります。
シテはワキ座に立った子方に向かい、小天狗を遣わしたが稽古の手並みをいかほどか見せられたかと問いかけます。子方はこれに対して、薄手にも斬りつけ手並みを見せたかったが、師匠に叱られるのではないかと思いとどまったと返事します。

これを聞いてシテ大天狗は、大小前で羽団扇で煽ぎつつ「ああ由々しし由々しし」と言います。「由々し」は良い意味、悪い意味どちらもありますが、ここは師匠を大事にする牛若を褒めたと解して良いのだろうと思います。シテは続けて(師匠にちなんだ)物語があるので語って聞かそうと言い、正中で床几にかかります。
ツレ天狗一同も立ち上がると、三人は地謡前に後ろを向いて座し、残る五人は橋掛りで後ろを向いてクツログ形となり、羽団扇を小枝に持ち替えます。

シテは張良と黄石公の話を語り始めます。話の中身は能「張良」そのままに、黄石公が張良に履を取らせた故事ですが、一度は左の履を落として取らせ、次には左右の履を落として取らせた、その両の履を「落ちたる履をおっ取って」と謡いつつ、羽団扇を両手で捧げ履を取り上げた形。
地謡「張良履を捧げつつ」の謡い出しとなり、地謡の後、シテは「其の如くに和上﨟も」と謡います。鞍馬天狗の舞囃子でお馴染みの部分。

「いかにも大事を残さず伝えて」で立ち上がったシテは、子方に寄ると子方が持っていた長刀を受け取り、「抑も武略のほまれの道」を聞いて舞働となります。
白頭の位で、ゆったりとした舞働。実は、天狗揃の小書ではツレ天狗が大勢出ているので、シテは床几にかかったまま舞わず、子方とツレの舞になるのでは・・・と想像していたのですが、シテの舞働にいささか驚いた次第。
しかしツレ一同も立ち上がった中、途中まではシテがゆったりと舞いますが、シテは子方に寄ると長刀を返し、受け取った子方が今度は常の舞働の位で舞う形です。

子方は舞台のツレのうち二人と斬り合い、残る一人と打ち合うと、橋掛りへと進みます。橋掛りに並んだ五人ともそれぞれに打ち合うと、打ち合った都度、天狗は着座して、子方が幕前まで進み、ここから舞台に戻って舞上げとなります。

地謡が「抑も武略のほまれの道」を繰り返すなか、シテが立ち上がり、「これまでなりや」で一同も立つと、「弓矢の力をそへ守るべし」あたりから、ツレ天狗、子方が退場し、シテはこれを送りつつ橋掛りへと進みます。
「夕影鞍馬の梢にかけって」と三ノ松あたりで飛び開ク形から留拍子を踏んで終曲となりました。
(80分:当日の上演時間を記しておきます)
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