能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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一角仙人 豊嶋三千春(金剛定期能)

みなさま あけましておめでとうございます。
新年の最初は、昨年の観能記の最後、金剛定期能の一角仙人からです

金剛流 金剛能楽堂 2014.11.23
 シテ 豊嶋三千春
  ツレ 豊嶋晃嗣、子方 溝前辰樹 豊嶋望実
  ワキ 有松遼一、ワキツレ 小林努 久馬治彦
   大鼓 石井保彦、小鼓 成田達志
   太鼓 井上敬介、笛 杉信太朗

あまり馴染みの無い曲なのですが、徐々に上演が増えてきた様子です。時々参照させていただいている大角征矢さんの観世流演能統計によると、昭和25年から34年の十年間では9回の上演で141位、次の十年も9回で152位だったのですが、昭和45年から54年になると20回の上演で132位に、次の十年では38回で107位、平成に入って平成2年からの十年では79回の上演で73位に順位を上げています。
どうも見た目が派手なこともあり、地方のホールでの演能などで取り上げられる機会が増えているらしいのですね。そういう意味では、あまり能楽堂で見かける曲ではありません。

さて舞台には紺の引廻しを掛けた藁屋、屋根に蔦葛が申し訳程度につけられたものが持ち出され、ワキ座に据え付けられました。続いて一畳台が運び出されて大小前に。さらに紫の緞子で形作られた岩の作り物が一畳台の上に据えられます。私の位置、脇正面の橋掛り寄りから見ると、後ろ半分が何もないのがよく分かります。

この作り物の置き方は観世流と同じです。この曲、宝生以外の四流が現行曲としていますが、ものの本などによると、観世流は今回のような置き方。一方、下掛三流は藁屋を大小前に置き、岩をワキ座ないしは笛座あたりに置くのが定石のようです。
しかし今回は観世と同じ形。これが金剛流では一般的になっているのか、今回限りのようなことなのか、このあたりは分かりません。
金春の桜間金記さんが薪能でされたときは、藁屋を大小前に出し、岩は出されませんでしたが、演出には色々な考えもあるということなのでしょう。

さて作り物が据えられると名宣笛。杉信太朗さんの笛で、ツレ旋陀夫人の豊嶋晃嗣さんが先に立ち、輿舁のワキツレ二人が後ろから輿を差し掛ける形、後からワキ有松さんが続いての登場です。緋の大口に唐織打掛、天冠を着けたツレと、輿舁二人は正中まで進み、後から続いたワキが常座に立って名乗りとなります。

これまたいささか異例な形で、ワキがツレなどと一緒に舞台に入るときは名宣笛を吹かないというのが普通かと思います。桜間金記さんの時も、ワキ森常好さんの一行は囃子無しで登場しましたが、この日は特別の演出だったのか・・・ともかくもこのつづきはまた明日に
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