能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

一角仙人のつづき

ワキの名乗り。天竺波羅那国の帝王に仕える臣下と名乗り、一角仙人の子細をやや詳しく語ります。鹿の胎内から出生したため、額に角一つが生えている仙人だが、ある事情から竜神と争った。仙人が神通力をもって竜神達を岩屋の中に封じ込めてしまったため、数年の間、雨が降らなくなってしまった。
帝はこれを嘆き、様々に計略をめぐらせたが、旋陀夫人という並びない美人を、道に迷った旅人の態で一角仙人のもとに送り込むことにした。仙人が夫人に心を移し、神通力を失うかも知れないとの計画である。そこでこうして夫人を伴い、山道に分け入ってきたのだ・・・と、そんなことを語ります。

つづいてワキツレとともに一声、上歌と謡い、道行の態で「道の行方はいかならん」と納めて、一角仙人の住む仙境にやって来たと、着きゼリフになります。
怪しい岩屋の影から吹いてくる風が香ばしく、庵もある。ここがかの仙境であろうかとワキが言い、一行は向きを変え、ツレ、ワキが地謡前に。ワキツレ輿舁は鏡板に向かいクツログ形になります。

藁屋の引廻しが下ろされて、中に座しているシテ一角仙人が姿を現します。
シテは藁屋の内で謡い出します。このサシ謡の途中「江上数峯青かりし」あたりでツレとワキが立ち上がってワキ正側に進み、ツレは角の少し下がった辺りに立って前を向きます。ワキは庵を向いて「いかにこの庵のうちに案内申し候」と声をかけます。

シテは人の通わぬこの所にやって来た御身は如何なる者かと問いかけます。これに対してワキは、山道に踏み迷ってので、一夜の宿を貸して欲しいと頼みます。
シテは帰るようにと言いますが、ワキにまず姿を見せて欲しいと言われ、この上は旅人に会おうと言います。これを受けて地謡「柴のとぼそを押し開き」でシテが藁屋の中で立ち上がり、ワキ、ツレがシテに向く形になると、シテが扉を開いて藁屋から出てきます。

黒頭、面は一角仙人の専用面で額に角が生えています。無地熨斗目に緑の縷(ヨレ)の水衣、木の葉を付けており、手に持つ団扇も木の葉のような形をしています。
シテは地謡一杯に藁屋を出、地謡側に置かれた床几に腰を下ろします。ツレ旋陀夫人は再び座して正面を向きます。
さてこのつづきはまた明日に
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