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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

咸陽宮さらにつづき

実は、以前にも書きましたが高橋憲正さんのファンでして、この咸陽宮も憲正さんを目当てに見に行ったというところも無きにしも非ず。
ただ、この主ツレの夫人。あんまり見せ場がないんですよね。


シテの皇帝は、死ぬ前に毎日聞いている花陽夫人の琴を聞きたいと言い、夫人が琴を弾くことになります。
しかし特段の所作があるわけではなくて、最初に夫人がサシを謡った後は、地謡が場面を謡っていく形。本当は憲正さんの舞の一つでも見たいところですが・・・
それはそれとして、この琴を聞くうちに、荊軻と秦舞陽が少しずつ顔を背け出し、やがて寝入ってしまった形となります。


この機をとらえてシテの皇帝は袖を振り払って立ち上がり、台を飛び降りて後見座へ向かいます。
ワキは剣を投げつけるなど立廻りの形になりますが、先にワキツレが、続いて奮戦を見せるワキが、切戸口から退場し、シテは正先で剣を打ち下ろして、拍子を踏んだ後、左袖を颯爽と巻き上げて、常座で留の拍子を踏みます。


取り立てて奥深いところのある曲ではありませんが、ワキ・ワキツレの見せ場も多く、ワキ方の習い物になっているそうで、それだけに写実的な演技となっています。
時々、こういう曲を見るのも面白いかもしれませんね。


・・・ところで、この項と直接の関係はないのですが、喜多の粟谷菊生さんの訃報に驚いています。先月、9月2日に日立での能と狂言の会で元気なお姿を見かけたばかり。今朝ほど、日経新聞の読んでいたら横浜能楽堂の山崎館長が書かれた追悼文を見つけて、それまで全く知らなかったので本当にビックリしました。
まさに惜しい方を亡くしたと思います。ご冥福をお祈りしています。

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