能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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成上り 野村萬斎(銕仙会一月定期公演)

日々慌ただしいままに二月も最終日になってしまいました。
今月は観能の機会もありませんでしたが、さてそう言えば先月の銕仙会、父尉延命冠者と葛城の観能記を書いてそのままになっておりました。
というわけで、萬斎さんの「成上り」について、少しばかり書いておこうと思います。
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和泉流 宝生能楽堂 2015.01.12
 シテ 野村萬斎
  アド 岡聡史、小アド 月崎晴夫

成上りは何度かブログでも取り上げましたし、萬斎さんのシテでも鑑賞記を書いていますので、詳しく筋や所作など書くつもりはありませんが、思ったことなど少しだけ。

いつぞやは、シテと小アドは萬斎さんと月崎さんで、今回と同じ配役でしたが、アドは深田博治さん。アドが代わっただけでけっこう印象が変わります。同じ詞章を同じ家の方達が演じていても違うものだなと、あらためて思いました。

萬斎さんのシテは相変わらず楽しい。寝ている間に太刀が青竹に変わってしまったと気付いた時の驚きようなど、分かって観ていてもまた笑ってしまいます。いささかオーバーアクションでもあり、様々にご意見のあるところかも知れませんが、少なくとも萬斎さんのおかげで能楽堂に足を運ぶ方が増えたことは間違いないと思います。

成上りや真奪、太刀奪などの鑑賞記で、これまでも書いてきましたが、和泉流の「成上り」では、太刀が青竹に成り上がる訳はあるまいとアド主人がシテ太郎冠者を叱った後、奪われた太刀を取り返そうとし、戻ってきた小アドすっぱを捕らえての騒ぎになります。
この後段は、真奪や太刀奪と同断ですが、何曲にも使い回されるくらいなので大変面白い部分です。
太郎冠者が泥縄の言葉通り縄を綯い始めたり、綯い上げた縄を持った太郎冠者が縄を置いて、すっぱに足を入れよと命じたりなど、実に楽しい展開になっています。

今回も、萬斎さんらしいキレのある演技に大いに笑わせていただきました。しかし面白いだけに、前半の「成上り」がいささか霞んでしまう。大藏流は太刀が青竹になったというシテの話を、主が叱って留になります。成上りだけを強調するなら、こちらの演出の方が良いように思います・・・が、後段まで演じても20分ほどの曲なので、前段だけだと物足りないかも知れませんね。
(18分:当日の上演時間を記しておきます)
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