能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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箙 井上貴覚(金春会定期能)

金春流 国立能楽堂 2015.03.08
 シテ 井上貴覚
  ワキ 村瀬提、アイ 高澤祐介
   大鼓 柿原弘和、小鼓 田邊恭資
   笛 槻宅聡

現行曲では、修羅物として十六番を数えます。敦盛、生田敦盛、箙、兼平、清経、実盛、俊成忠度、忠度、田村、経正、巴、朝長、知章、通盛、屋島、頼政の十六曲ですが、流儀によっては現行曲としていないものもあり、十六番を下回る流儀もあります。
ともかくも、この十六番ですが、これまで鑑賞記を書いてきた中で、唯一取り上げていなかったのがこの箙です。

けっして稀曲という訳ではありませんで、このブログを始める前には何度か観ているのですが、この何年かの間は、観ようと思っていた会の日にちょうど用事が重なってしまったりなど、なぜか観る機会に恵まれませんでした。

箙の主人公は梶原源太景季。波乱の一生を送った人物ですが、本曲は一ノ谷の戦いでのエピソードを中心に据えて曲が作られています。田村、屋島とともに、いわゆる勝修羅三番の一曲とされますが、田村の観能記でも書きましたように、勝修羅、負修羅という分類はあまり意味のないものと思っています。田村は観音信仰譚と捉えた方が納得できそうな曲ですし、屋島も、そしてこの箙も、主人公はエピソードとして取り上げられた闘い自体には勝利しているものの、やがては政争に巻き込まれて命を落としていく運命にあります。

景季の一生をめぐる話は後に触れるとして、ともかくもまずは舞台の様子に入っていこうと思います。

舞台には次第の囃子でワキ僧が登場してきます。無地熨斗目着流しに柿色の水衣を着け、角帽子の装束。常座に出ると斜め後ろを向いて「春を心のしるべにて 春を心のしるべにて 憂からぬ旅に出でうよ」と謡います。

・・・実は私いつものように、メモ書きが出来るようにと詞章を印刷して持って行ったのですが、これは以前この曲を観ようとした時に作って置いたもので、ワキの次第がなく、いきなり筑紫方より出た僧との名乗りになっています。
一瞬驚いたのですが、次第を欠いているのは下掛宝生の詞章ですので、たぶん以前に箙を観ようとして用意した時はワキが下掛宝生だったのでしょう。
今回はワキが福王流の村瀬提さんですので、次第を謡い、西国方より出た僧と名乗りました。
確認してみなかったのですが、さて金春の本にはどう書いてあるのでしょうね。
ともかくも、このつづきはまた明日に
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