能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

呂蓮さらにつづき

するとアドは出家したのだから名前を付けてくれと求めます。

さて困ったのがシテで、今まで名前を付けたことなどありません。
まずは今までの名は何というのかとアドに問います。アドが柿ノ本の渋四郎左衛門と答えると、それは良い名だからそのままにしようと言うのですが、出家らしい何して欲しいと言われてしまいます。

そこでイロハの手本を持っていたことを思いだし、これから名を付けてやろうと思いつきます。アドに何か望みはあるかと問うと、代々ハチスという文字を付けるというので、シテは蜂の巣をつけるのか、と驚きます。アドは「蓮」の字のこととだと説明し、シテはそれなら「い蓮坊」「は蓮坊」「ほ蓮坊」などと言いますが、もっと長いのはないかといわれて「ちりぬ蓮坊」や「よた蓮坊」などという名前をひねり出します。さらに「へと蓮坊」などと珍妙な名を思いつきますが、ふと口にした「呂蓮坊」が良いということになり、ようやく名前が決まります。

ここで小アド宿主の妻が食事の用意が調ったことを告げに来ます。
小アドは夫の出家姿を見て怒り出し、なぜ自分に相談もしないで坊主になったのかとアドを責め始めます。
アドは自分が出家すればお前までも浮かぶなどと言ってなだめようとしますが、妻がおさまらないので、自分はそれほど頭を剃りたくなかったのだが、あの出家が勧めたから剃ったので、文句は出家に言えと言ってしまいます。
妻に責め立てられた出家は、本当に大丈夫かと念を押したのにどうしても剃りたいと自分で言ったのだから、アドに言えと言います。

あっちだ、こっちだと騒いでいるうちに揉み合いになり、出家が妻に出を出したと言って宿主が怒り出すと様子が変わります。宿主と妻がともに出家を打ち倒し、妻は「のういとしい人 ちゃっとござれ」と夫を呼び「心得た 心得た」とアドが続いて、二人は幕に入ってしまいます。
舞台に残されたシテは「さてもさても 強欲な目にあわせおった。このようなことでは一期、人の頭は剃ろうものではない 南無三宝 しないたり しないたり」を言って留になりました。
途中にも書きましたが、この曲、様々な演出があるようで、最後も妻が出家を追い込む形もあるようです。いずれにしても楽しい狂言でした、
(25分:当日の上演時間を記しておきます)
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