能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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小塩のつづき

ワキはシテに、多くの人々の中に老人が花の枝をかざし、たいへん花やかな様子だが、どこから来たのかと問いかけます。

このワキ、シテのやり取りは、なかなかに味わい深いものです。この後シテの謡から地謡へと謡が続き、「心なき山賤の身にも応ぜぬ花好き」と笑うだろうが、姿は老いても心は花。その心の色香を知らぬ人には答えられないと返事する形になります。
シテ光洋さんの謡、ご子息芳樹さん、布由樹さんなどによる地謡、この辺りが良い雰囲気で伝わります。

地謡に被せるようにワキの謡。戯れに腹を立てた風を見せたのだろうが、言葉の奥を語って欲しいと求めます。シテは肩から花の枝を下ろし、右前に持った形。

シテが答えて掛け合いに。ワキの問いをはぐらかすように、大原、小塩の山の景色を謡います。シテ「霞か。ワキ「雲か。シテ「八重一色の。と謡って地謡。
シテは地謡の頭で開キ、さらにシカケ開キ、正中に出て一度ワキと向き合うと左に回り大小前へ。「今日こそは神代も思ひ知られけれ」と右手を上げ開キ、地謡の終わりでワキに向いて三足ほどツメる形です。

ワキの謡。地謡の詞章を引き、ただいまの言葉の末に「大原や 小塩の山も 今日こそは 神代のことも 思ひ出づらめ」とあったのはどなたの歌かと問いかけます。
シテは、在原の業平が大原野の行幸に供奉した際に、后のことを思い出し「神代のこと」と歌ったのだと言い、「名残おしほの山深み」と謡って地謡に。
シテはやや右に向きを換え、右手を少し上げて戻しシカケ開キ。「あはれふりぬる身の程」とワキを向いて四足ほどツメ、一足退いて下居。「嘆きてもかひぞなかりける」と片シオリ。ワキもこの間に着座します。
何やら業平の歌から、我が身のように嘆く風情になりますが、シオリつつシテは正面に向きを直し、桜の小枝をそっと置き、地謡はロンギになっていきます。
さてこのつづきはまた明日に
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