能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

小塩さらにつづき

地謡がロンギを謡い出し、シテの謡。再び地謡となり「まじれやまじれ老人(オイビト)の」で花の枝を取り上げ差し出し、シテの謡「老隠るやとかざさん」で枝を見ると下ろし、地謡「かざしの袖を引き引かれ」で立ち上がったシテは正中に出ると、枝を持った右手を上げて枝を倒し、退って大小前。さらに舞台を廻って「かげらふの人の面影」とワキを向き、シテ柱を見込んで常座まで進み「ありと見えつゝ」で枝を落として、中入となりました。

シテが幕に入ると段熨斗目、長上下のアイが立ち常座で小塩の里に住む者と名乗ります。大原の花が盛りなので花見に出かけ、心を慰めようと言って目付に出、ワキ一行をみとめ声をかけます。
型通りの問答から正中に座してワキの求めに応じて語ります。

大原山の明神は大和国春日の明神と一体である。清和天皇の御時(藤原)長良卿の御息女に二条の后と申される方がお出でになった。この方がはじめてこの大原山に行啓されたときに業平が供奉していた。その折、業平が「大原や 小塩の山も 今日こそは 神代のことも 思い出ずらん」と詠じた。その歌の心は、業平が二条の后の昔を思い出して詠じたものと聞いている。
この大原山はかつて木陰もない所であったが、大和国三笠山のようにしようと木を植え、次第に深山のようになったものである。今の時分は花盛りとなり眺め尽きないことから、都はもとより遠国からも花を見に人々が訪れるようになった。
などと語ります。

型通り、アイはワキに知るところを語ったが如何なる子細かと問いかけます。ワキは、最前、老人がやって来て業平のことを懇ろに語って姿を消してしまったと話します。
アイがこれを受けて、業平の霊が現れたのだろうと推量し、花のもとに留まってなおも奇特をみるようにと勧めます。
近成さんの間語り、4年前の間語り野村扇丞さんと同流ですが、記録と比べるといささか簡単な形になっています。この辺りの違いは、いくつかの形が伝えられているのか、演出として直されているのか、興味深いところです。

ともかくもアイが下がると、ワキは最前の老人が業平の霊が仮に姿を現したものと言い、待謡。後シテの出を待つ形となります。
さてこのつづきはまた明日に
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