能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

粟田口さらにつづき

大名は、戻ってきた太郎冠者に粟田口を見せよと手を出します。が、太郎冠者は粟田口は手に載せられるようなものではなく、人のことだと答えます。
大名と太郎冠者の問答になり、どうして粟田口は人なのかという大名の問いに、太郎冠者はすっぱから聞いた事情を答え、納得した大名は粟田口をどこに待たせたのかと問います。

太郎冠者が門外に待たせていると答えると、大名は後々のためには初めが肝心なので「過を言おう」と言い出します。この「過を言う」は今参や文相撲などにも出てきますが、初めて見参してくる者を驚かすために大げさに言おう・・・ほどの意味と思います。
ここでは大きな声を出して太郎冠者に床几を持ってこさせ、その声を門外で待っている粟田口に聞かせて恐れ入らそう、という次第で、その持ってこさせた床几を正中に置いて、大名は腰を下ろします。

大名は太郎冠者に、粟田口について書いたものがあるのでこれと引き合わせてみたいのだが、合わせてくれるかと聞いてくるように命じます。太郎冠者はすっぱに尋ね、すっぱが応諾すると、大名は奥の違い棚から書き付けを取って来るようにと太郎冠者に言いつけます。

大名は書き付けを広げて読み出しますが、何やら読めない文字がある様子。ともかくも、粟田口には藤りん藤馬と二つの流れがあるがいずれか、粟田口に問うように太郎冠者に言いつけます。
和泉流の本に「藤りん藤馬」とあるのでこの字をとりました。狂言記に採られた大藏流本では東林東馬とありますが、昨日書きました吉光の祖父が藤馬允則國と名乗っていたようなので、この藤馬のことでしょうか。また藤りんの方は、則國の父國友が藤林の銘を使っていたようですので藤林なのかも知れません。

太郎冠者がすっぱに問うと、すっぱは藤馬の流れと答え、この答えを太郎冠者から聞いた大名は、書き付けに藤馬は惣領筋とあるのをみて感心した風。続いて、粟田口は身が古いと書いてあるので確かめてこいと冠者に命じます。
冠者の問いに、すっぱは生まれてこの方、湯風呂を使ったことがないので随分古いと答えます。冠者からこれを聞いて、大名は、それは身が古いが側近く使うにはむさいなあ・・・などと妙な問答をつづけますが、このつづきはまた明日に
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