能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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張良のつづき

シテが幕に入るとワキが立ち「言語道断 以ての外の機嫌にて候はいかに」と語り始めます。老翁が怒って帰ってしまったことを訝りつつも、大事を伝えて兵法の師になりたいという自分の志の程を確かめるためか、と思い直す様を謡い地謡に。

地謡が受けて「思う心を見ん為と」と謡い出すと、ワキは歩み出します。一般の曲であればシテ、ワキともに中入りするならば、シテに続いてワキも幕に入ってしまうのが普通ですが、この曲はまさにワキが活躍する能で、シテとワキの中入を切り離し、さらに、単に幕に入るだけではなく、ワキも地謡に合わせて型を見せて入る形です。
歩み出したワキはススッと常座まで進むと「またこそ此処に来らめと」と向き直り、扇持つ右手からワキ座にツメて型を決め、あらためて常座に戻ると早鼓で幕に入りました。

代わってアイ張良の身内に仕える者が登場してきます。唐官人出立で常座まで出ると、張良自身と、張良の見た夢の話を語り始めます。
この間語り、良く聞くと妙でして、まず自分は漢の高祖の臣下張良の身内に仕えると名乗りますが、張良が漢の高祖劉邦に仕えるのは、この老翁とのやり取りで兵法の大事を伝えられて暫く後のことで、下邳(カヒ:ヒは機種依存文字)に潜んでいたときはまだ劉邦とは面識がありません。
まあ、この辺りは能にはよくあることで、前漢建国の立役者であった張良・・・と説明した方が、物語が分かりやすいという事なのでしょう。
さてその張良は、秦の始皇帝が六国を亡ぼし天下を平らげたため、流浪の身となっていたが、ある日不思議な夢を見た・・・という訳です。
夢の中で、下邳の土橋で馬に乗った老人と出会ったところ、沓を落として履かせよと言われた。言語道断と思ったものの、心を静めて沓を取って履かせた。老人は五日の後に兵法の大事を伝えようと言ったところで夢が覚めた。
さてその五日目、張良が実際に土橋にやって来てみると、既に老人が来ており怒って帰ってしまった。さらに五日後に来るようにと言い残したので、再度、土橋に行くことにしたのだが、今日は四日目になった・・・と語ります。

時刻も移り「いや、かように申すうちに早」と一足引いて、館の様子を見る態となり、シテ柱の方を向くと、既に張良が出かけたと聞いた様子になります。
正面に向き直ると、張良は一人で出かけたので、お帰りを皆で迎えるようにと触れて退場します。
さてこのつづきはまた明日に
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