能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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ワキ方の独吟、一調、仕舞、そして狂言などなど

この日の番組では「ワキ方の活躍」にスポットを当てようということで、能のほか独吟をはじめ珍しい番組が組まれていました。

独吟は宝生欣哉さんで藤戸。語の部分で「さても去年三月二十五日の夜に入りて 浦の男を独りかたらい」から「又は妻子をも世に立ふずるぞ 今は恨みを晴れ候へ」までを謡います。たしかにここはワキの聞かせ処ですね。ところであらためて聞いてみると三月も二十五日、月の末では月も細く明け方近くになってようやく姿を見せるのでしょうから、夜の間は暗く、人目を忍んで偵察するには良かったのでしょう。

一調「船弁慶」は福王和幸さんの謡に観世元伯さんの太鼓。どこを謡われるのかと思っていたのですが、「悪逆無道のその積り 神明仏陀の冥感に背き」から謡い出し、終曲の「跡白波とぞ なりにける」まで謡いきりました。素謡などシテ方がワキのところも謡っている訳で、別に変ではないのですが、ワキ方の謡で「そもそもこれは桓武天皇九代の後胤・・・」と聞くのは、本当に珍しい経験です。

さらに雲雀山の仕舞。一体どこをどう舞われるのかと興味津々だったのですが、最後の部分、親子の再会の場面で、シテの謡の最後の一句「枝折を道にあしびきの」と宝生閑さんが謡い、「山ふところの空木に」から地謡。シテの舞を舞う形ですが、見たことのないような型もあり、不思議な印象です。また、あらためて地謡を聞いていると、たしかにこれは下掛の謡で、通常、ワキの道行などで聞いているよりも、より鮮明に下掛らしさを感じたところです。宝生閑さんの仕舞というのも、本当に初めて拝見しました。

狂言は萬斎さんと石田さんで寝音曲。これはもう文句なく面白い一番でした。
寝音曲はこれまでも何度かブログで取り上げていて、和泉流では野村萬さんと万作さん、大藏流では善竹十郎さんと茂山あきらさんの上演について触れています。
萬さん(鑑賞記初日月リンク)、万作さん(鑑賞記初日月リンク)、十郎さん(鑑賞記初日月リンク)、あきらさん(鑑賞記初日月リンク
曲の内容などは、萬さん、万作さんのときの記載と基本的に同じですのでご参照下さい。寝て謡う小謡も「きこし きこし 小原木召され候へ」と、お二人の時と同じです。しかしシテ、アドが違うと、それぞれに雰囲気の違いが出、これがなかなか面白い。うまく表現できませんが、楽しい一番でした。なお今回の寝音曲の上演時間は26分でした。
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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