能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

谷行のつづき

まずは出し置きで、前シテ、子方、アイが登場してきます。
前シテ松若の母は無紅唐織着流し、子方は縫箔に稚児袴、アイが長上下で続きます。前シテは地ノ頭あたり、子方が笛座前に着座しワキの出を待ちます。

再度幕が上がってワキ帥の阿闍梨(そつのあじゃり)の出、白大口に厚板、鼠色の水衣で沙門帽子を着けた形で一ノ松まで進み、名乗りとなります。
東山今熊野に住まいする客僧と名乗り、松若という幼い弟子がいるが、既に父は亡く母のみのため日頃は里に置いている。明日は峯入りなので、松若に暇乞いしようと思う旨を述べてシテ柱手前まで進みます。

舞台に向かって案内を乞うと、子方が立ち上がり、大小前に立って問答となります。
どうして寺に来ないのかとのワキの問いに、子方は母親が風邪をひいており寺には参上しなかった旨を答えます。「風の心地」とあるので、辞書上の意味としては風邪気味ないし風邪をひいた感じということになりますが、古来、悪い気にあたったため罹る神経系統の病気全般を風病と言っていたようで、風邪、感冒はもちろん、中風というように、脳神経の病気まで含まれるようです。「土蜘蛛」にも、頼光が風の心地で休んでいる場面が出てきますが、ちょっと調子が悪い程度から、寝込むほどまで、かなり範囲の広い表現の様子です。

ワキから、暇乞いに来たので母にその由を伝えるように言われた子方は、シテ前に下居してワキの到来を告げ、シテの許しを得て立ち上がると大小前からワキに声をかけます。
ワキは舞台に進み正中少し手前の辺りに下居、子方が笛座前に下がって、シテ、ワキの問答になります。

風邪の様子を問うワキに、大事ないと答えたシテは、峯入りに松若を伴うのかと尋ねます。ワキは難行捨身の峯入りには幼い松若を連れていけない旨を述べ、暇乞いして立ち上がり常座へと向かいます。
ワキと同時に立ち上がった子方が、歩みつつあるワキに声をかけ向き合う形で問答になりますが、このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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